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こじはる暴行事件どうなった?裁判の供述と判決を時系列で解説

こじはる暴行事件の裁判全容——法廷での被告の異常供述と判決を時系列で解説するアイキャッチ画像

| 読了時間:約8分

こじはる暴行事件の裁判で、被告には懲役8か月・執行猶予3年の判決が下った。
法廷で被告は「すごく興奮しました」「もう二度と会えないと思った」と一方的な恋愛感情を語り続け、裁判官に制止されても話をやめなかった。

事件の経緯から法廷での供述、判決の中身まで時系列で振り返る。

 

 

 

こじはる暴行事件の全容——9年ぶりの写真集イベント直後に起きたこと

事件は2024年10月28日の夜に起きた。

午後9時、渋谷の裏口で何が起きたか

日刊SPA!の法廷ルポによると、小嶋陽菜さん(当時36歳)はこの日、渋谷区内の商業施設で写真集「かもしれない」の発売記念イベントを終えたばかりだった。

警備員とスタッフに囲まれ、裏口から出た午後9時ごろ。
物陰に潜んでいた男が小走りで駆け寄り、小嶋さんの腕をつかんだ。
小嶋さんはその場で転倒した。

📄 宝島社の公式発表

日刊スポーツの報道では「会場を出て警備員とスタッフと移動中の小嶋さんが、物陰より飛び出してきた男と接触し、転倒しました」と説明されている。小嶋さんにケガはなかった。

事務所関係者がすぐに男を取り押さえ、110番通報。
スポニチ報道によると、男は暴行容疑で現行犯逮捕された。


犯人は「突発的な暴漢」ではなかった

逮捕されたのは中国籍の留学生、ジャオ・レイ容疑者(当時42歳)。
当初「自称・台湾出身」と報じられたが、のちに中国籍と判明している。

ここで重要なのは、突発的な犯行3か月間の計画的なストーキングの末の犯行だったという点だ。

サンスポ報道によると、ジャオ容疑者は2024年8月ごろからイベント会場などで小嶋さんを複数回待ち伏せしていた。
事務所は8月の時点で警視庁に「過激なファンがいる」と相談していた
警察もこの男を要注意人物として把握していたという。

東京スポーツの取材では、さらに詳しい背景が明かされている。
この日のイベントは抽選制で、ジャオ容疑者は参加できなかった。
にもかかわらず会場の外で出待ちし、裏口を注視し続けていた。

⚠ 事前相談でも防げなかった

3か月にわたる計画的な待ち伏せの末に起きた犯行だった。
事務所が事前に警察へ相談し、要注意人物として共有されていたにもかかわらず、会場の外での出待ちは防げなかった。

 

 

 

事件の背景——卒業後初のファンイベントだった

この写真集は小嶋さんにとって9年ぶりの作品だ。
東京スポーツによれば、ファンと直接触れ合うイベントは2017年のAKB48卒業以降、初めてだった。

週刊ポストの報道では、小嶋さんはこの直前の8月にアパレルブランドの株式を約17億円で売却したばかり。
実業家としての成功が注目される矢先の出来事だった。

また小嶋さんは日本だけでなく台湾でも人気が高い。
同紙によれば、事件直後に台湾では小嶋さんの名前の検索量が通常の100倍になったという。
容疑者が「自称・台湾出身」と報じられたことで、台湾のネット上にも動揺が広がった。

犯行からおよそ3か月後、東京地裁で裁判が始まった。
その法廷で被告が語った言葉は、傍聴席を凍りつかせるものだった。

 

 

 

「すごく興奮しました」「告白したかった」——法廷で被告が語った"勘違いの恋"

2025年1月から6月まで、計5回の公判が開かれた。
被告は終始、小嶋さんへの恋愛感情を語り続けた。

初公判——「彼女のためなら受け入れます」

日刊SPA!の傍聴記事によると、2025年1月の初公判。
裁判官に「起訴内容に間違いはありますか」と問われた被告の答えは、こうだった。

「彼女のためなら受け入れます」

反省の言葉ではない。
起訴内容を認める場面で、あくまで小嶋さんへの想いを前面に出した異例の認否だった。

通常、被告人は「間違いありません」か「認めます」と答える。
それをこう返すのは、裁判のプロでもめったに見ない光景だろう。


第3回公判——裁判官の制止を無視して語り続けた

同記事によると、4月の第3回公判で被告はさらに異常な行動をとった。
閉廷直前、突然中国語で話し始めたのだ。

法廷通訳人が訳した内容は以下のとおり。

「(小嶋さんの)両腕でつかんで告白したかったんです。でも彼女は私のことが怖かったんだと思います」

「(小嶋さんが私を)避けようとしたので、私は倒れ込みました。私は、みんなから危険な人物だと誤解されています。でも、私は有名人を追いかけている、ただの小さな人間です」

裁判官が強い口調で発言を止めても、被告は無視して話し切った。
自分は危険人物ではないと法廷で訴えかけたかったのだろう。

だが客観的な事実は正反対だ。
3か月間にわたって待ち伏せを繰り返し、最終的に相手の腕をつかんで転倒させた。
これを「誤解」と言えるのは、被告の自己認識だけだ。

 

 

 

被告人質問——「すごく興奮しました」

5月の第5回公判では被告人質問ひこくにんしつもんが行われた。
被告に直接質問する手続きだ。
ここで犯行の動機がより鮮明になった。

同記事の引用から、被告の供述を整理する。

場面 被告の供述
犯行直前の心理 「ずっと彼女のことを待っていました。見つけたときはすごく興奮しました」
犯行の動機 「もう二度と会えないと思ったので、告白しました」
注意を受けたことへの認識 「直接、彼女に会えば、もしかしたら彼女の親切さでチャンスがあるのではと思いました」
結果への認識 「民族も生まれた国も社会的地位も違うので、嫌われたと思います。今は好きになったことが間違いだと分かりました」
自己評価 「私みたいな小さな人間と付き合ってくれない。彼女はとても優秀な人なので」

注目すべきは「注意を受けていたこと」への認識だ。

事務所の関係者は事件前に「近づかないように」と直接注意していた。
ふつうに受け止めれば「やめろ」という拒絶の意思表示にほかならない。

ところが被告はまったく別の解釈をしていた。
同記事によると、被告は「近づかないように」という注意が小嶋さん本人の意思ではないかもしれないと思い込んでいた。
周囲が妨害しているだけで、直接会えば受け入れてもらえる——そう信じていたのだ。

🔑 ストーカー心理の典型

注意されるたびに、被告はむしろ確信を強めていた。
「周囲が会わせてくれない」=「直接会えばチャンスがある」。
止めれば止めるほど思い込みが深まる構造がここにある。

⚠️ ここからは推測を含む分析だ。

ストーカー加害者には、相手の社交的なふるまいを「自分への好意」と読み違え、第三者の制止を「妨害」と捉える傾向があるとされている。
被告の「彼女の親切さでチャンスがある」「周りの人が会わせてくれなかった」という供述は、この傾向とぴったり重なる。

今回の裁判で精神鑑定が行われたとは報じられておらず、これは心理学的な知見にもとづく分析にすぎない。
ただ、被告の供述を並べてみれば、「注意すれば止まるだろう」という周囲の常識がまったく通じない相手だったことは明らかだ。

では、この被告にどんな判決が下されたのか。

 

 

 

懲役8か月・執行猶予3年——この判決は「軽い」のか

結論から言えば、懲役8か月・執行猶予3年
刑務所には入らない判決だった。

この量刑は妥当だったのだろうか。

判決と控訴——執行猶予に不服を申し立てた被告

日刊SPA!によると、2025年6月の公判でこの判決が言い渡された。
求刑は懲役8か月。
求刑と判決がまったく同じだった。

ここからが異例だ。
被告側はこの判決を不服として東京高裁に控訴した。

💡 執行猶予とは

執行猶予しっこうゆうよつきの判決とは、刑務所に入らなくてよいという意味だ。
3年間あらたな罪を犯さなければ刑そのものが消滅する。
それに対して不服を申し立てるのは、きわめて珍しい。

結果、2025年12月に東京高裁は控訴を棄却。
第一審の判決が維持された。


なぜ「軽い」と感じるのか——法定刑の上限自体が低い

SNSでは「軽すぎる」という声が多い。
だが問題は裁判官の判断ではなく、法律の枠組みそのものにあるのではないか。

ストーカー規制法

最大1年以下

暴行罪(ケガなし)

最大2年以下

つまり裁判所は、この法律の枠組みのなかで出せるほぼ最大の刑を出していたことになる。
求刑と判決が同じだった事実も、検察側が「これ以上は求めにくい」と判断していたことを裏づけるだろう。

「軽い」と感じるなら、怒りの矛先は個々の判決ではなく、ストーカー規制法の量刑上限そのものに向けるべきなのかもしれない。

 

 

 

事前に警察に相談しても防げなかった理由

もうひとつ、この事件には構造的な問題がある。

事務所は事件の2か月前から警視庁に相談していた。
男は要注意人物として把握されていた。
イベント自体も抽選制で、男は参加していなかった。

それでも犯行は起きた。なぜか。

男が狙ったのは会場の中ではなく、イベント終了後の移動経路だった。
抽選で弾かれた男は、会場の外で裏口を見張り続けた。
いくら会場内のセキュリティを固めても、建物の外にまでは手が回らない。

⚠ 未確認情報

被告が執行猶予判決後にどうなったか(国外退去・在留資格の扱いなど)は、2026年2月時点で報道が確認できていない。未確認

2014年のAKB48握手会傷害事件では、加害者が刃物を使い重傷者が出た。
今回は幸い身体的なケガはなかったが、「物陰から飛び出して腕をつかむ」行為が暴行罪にとどまる現行法で、芸能人の安全をどこまで守れるのか。

「推しから恋愛感情へ」——被告自身がそう語ったこの事件は、ファンとの距離のあり方に重い問いを投げかけている。

 

 

 

まとめ

  • 小嶋陽菜さんの暴行事件は、2024年8月から3か月間にわたる計画的なストーキングの末に起きた
  • 被告は法廷で「すごく興奮しました」「告白したかった」と恋愛感情を語り続け、裁判官の制止も無視した
  • 「近づくな」という注意を「周囲の妨害」と解釈し、直接会えばチャンスがあると思い込んでいた
  • 判決は懲役8か月・執行猶予3年。被告は控訴したが東京高裁で棄却された
  • ストーカー規制法の法定刑上限は1年以下の懲役。今回の判決は枠組みのほぼ上限だった

よくある質問(FAQ)

Q1. 小嶋陽菜の暴行事件の犯人は誰?

中国籍の留学生ジャオ・レイ被告(逮捕当時42歳)。ストーカー規制法違反と暴行の罪で起訴された。

Q2. 小嶋陽菜の暴行事件の判決は?

2025年6月に懲役8か月・執行猶予3年の判決。被告は控訴したが12月に東京高裁で棄却された。

Q3. 被告は裁判で何と言った?

「すごく興奮しました」「告白したかった」など一方的な恋愛感情を語り、裁判官の制止を無視して話し続けた。

Q4. なぜ事前に警察に相談しても防げなかった?

イベントは抽選制で被告は不参加だったが、会場外の裏口で出待ちされた。建物の外までは警備が及ばなかった。

Q5. 小嶋陽菜にケガはあった?

転倒したがケガはなかった。宝島社は翌日のイベント中止を発表し、事務所は法的措置を含む対抗策を表明した。

Q6. 執行猶予3年とはどういう意味?

刑務所には入らず、3年間新たな罪を犯さなければ懲役8か月の刑が消滅する仕組み。

Q7. ストーカー規制法の最大刑はどのくらい?

通常のストーカー行為は1年以下の懲役または100万円以下の罰金。禁止命令違反で2年以下に加重される。

Q8. 被告は強制送還されたのか?

2026年2月時点で被告の国外退去や在留資格についての報道は確認できていない。未確認。

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リアルタイムニュースNAVI 編集部

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