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近本光司が76日ぶりに1軍復帰、手首骨折でこの速さは異常か

| 読了時間:約5分

「76日ぶり」と聞いて、長いと感じるか、それとも驚くほど速いと感じるか。

2026年4月26日、近本光司は甲子園のグラウンドに倒れ込んだ。

広島・高太一投手が投じた151キロの内角直球が左手首を直撃し、そのまま退場。

診断は左手首の骨折だった。

翌27日に出場選手登録から外れ、長い離脱が始まった。

そして76日後の今日、7月11日。

近本は「1番・中堅」でスタメンに名を連ね、阪神甲子園球場に帰ってきた。


近本光司が76日ぶりに1軍復帰、手首骨折でこの速さは異常か

76日ぶりに甲子園へ帰ってきた

76 日。

その数字が、2026年7月11日に意味を持った。

近本光司 (31)は今日のヤクルト戦(甲子園)から1軍に合流し、「1番・中堅」でスタメン出場した。
4月26日の広島戦で死球を受けて左手首を骨折してから、 76 日ぶりの1軍の舞台だ。

デイリースポーツ が伝えている。

7月7日のファーム(2軍)広島戦で 72 日ぶりに実戦復帰した近本は、10日のファームオリックス戦で復帰後 10 打席目にしてようやく初安打を記録した。

打率は .100 のままだった。

それでも球団は昇格を決めた。

「完全に元通りになった」からではなく、「実戦で戦える状態に入った」と判断された段階での昇格だ。
骨折からの復帰は、数字が戻りきるより先に始まるものだ。

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では、近本はどんな道のりでここまで持ってきたのか。

骨折から1軍復帰までの76日間

5月1日。

ギプスで固定されたままの左腕で、近本は2軍施設のグラウンドに現れた。

登録抹消からわずか数日後のことだ。

兵庫県尼崎市の「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」でリハビリを開始した。

その後のステップは、段階を刻むようなものだった。

以下のタイムラインは、 日刊スポーツ の報道をもとにしている。

4月26日
骨折発生 広島戦で死球を受け、左手首骨折と診断。翌27日に登録抹消
5月1日
リハビリ開始 ギプスのまま2軍施設でリハビリをスタート
6月26日
打撃練習 室内での約80分間の打撃練習を再開
6月30日
屋外フリー打撃 屋外でのフリー打撃(好きなタイミングで打てる打撃練習)を再開
7月1日・3日
シート打撃 試合形式に近い打撃練習を2度実施
7月7日
ファーム実戦復帰 72日ぶりにファーム広島戦で実戦復帰
7月11日
1軍合流 ヤクルト戦(甲子園)で「1番・中堅」スタメン。76日ぶりの1軍出場

7日の試合後、近本は「スイングしたい時にスイングできましたし、自分の中で確認したいことはできた」と話した。
プロ野球選手の骨折からの復帰は「安静にすれば治る」ではない。

骨がくっついた後、固まった関節の動きを広げる段階、落ちた握力を戻す段階、スイングの感覚を取り戻す段階と、順番に負荷を上げていくプロセスが必要とされる。

近本の76日間は、その一つひとつを確実に踏んだ道のりだった。

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この76日という数字、実は長いのか短いのか。

手首骨折で「76日」は速いのか遅いのか

2〜3か月 ——これが手首を骨折した打者の一般的な復帰目安だ。

「まだ戻れないのか」と感じたファンも少なくないだろう。

しかし数字を並べると印象が変わる。

手首の骨折は、骨がくっつくまでに 4〜6週間 (1〜1.5か月)の固定期間が必要とされている。

それだけでは終わらない。

その後に可動域(関節の動かせる範囲)の回復、握力の回復、打者として最も大事なスイング感覚の回復という段階が続く。

これらすべてを経て実戦に戻るには、最短でも 2か月 (60日)、通常は 3か月 (90日)以上かかるとされる。

過去の先行事例を見ると、 阪神・梅野隆太郎 捕手が2023年に左手首付近に死球を受けて骨折した際、完全に実戦感覚を取り戻すまで約3か月かかったという。
SPOBASE が伝えている。

約3か月
梅野(2023年)の先行事例
76日
近本の今回の離脱期間

近本の 76 日は約2.5か月だ。

一般的な目安( 60〜90 日)の最短ライン付近に当たる。

「76日も離脱していた」 ではなく、 「76日で戻ってきた」と見る方が正確だ。
では、なぜ近本はこの速さで戻れたのか。

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そこに、この選手の本当のすごさが隠れている。

プロ8年で「不調による降格ゼロ」の異常値

8 年。

その間、不調で2軍に落とされた回数は ゼロ だ。

NPB公式の個人年度別成績 を見ると、近本は2019年のプロ入りから2026年の骨折前まで、毎年 129〜142 試合に出場し続けている。

今回を含めてキャリアで登録抹消になったのは 3 度だけだ。

2022年の登録抹消
コロナ感染症による特例措置
成績不振ではない
2023年の登録抹消
右肋骨骨折(約3週間で復帰)
ケガによる離脱
2026年の登録抹消
左手首骨折(今回)
キャリア初の長期離脱

実績の数字もすごい。

通算 968 試合・ 1117 安打・ 206 盗塁、通算打率 .287 だ(2026年6月2日時点、NPB公式)。

盗塁王を複数回獲得し、ゴールデングラブ賞も複数回受賞している外野手が、 一度も「不調」にならないまま8年間走り続けてきた。

スポーツ科学の世界に「セルフレギュレーション」と呼ばれる概念がある。

セルフレギュレーション(自己調整能力)

自分の体の疲れや痛みのサインを早めに感じ取り、動き方やトレーニングの強さを自分で調整できる力のこと。

近本の場合、8年間で不調を作らなかった習慣そのものが、この能力の高さを示している可能性がある。

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スポーツ科学の世界では、この自己調整能力が高いアスリートほど、怪我から回復する局面でも体の状態を正確に把握・管理できるとされている。

近本の8年間で不調を作らなかった習慣が、今回の回復の速さにも影響しているのではないか。

「鉄人だから速く治った」という説明より、もう少し深いところに理由があるかもしれない。

——職場で話すなら:「近本って8年間で不調で落とされたことが一度もないらしい。

その自己管理のうまさが、骨折からの回復の速さにもつながってるんじゃないかって話だよ」


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首位1差の今、近本が返す意味

1.0 ゲーム差。

近本がいなかった 76 日間も、阪神はその数字を守り続けた。

NPB公式のセ・リーグ順位表 によると、2026年7月9日現在、 阪神タイガース は76試合で 41 34 1 分・勝率 .547

セ・リーグ首位だ。

2位の 読売ジャイアンツ とは 1.0 ゲーム差という僅差でシーズン後半を迎えている。

1位
阪神
41勝34敗1分
1.0差
巨人
40勝35敗2分
2.5差
ヤクルト
39勝37敗1分

近本を欠いた2.5か月で、チームは首位を守り続けた。

これ自体が一つの事実だ。

だが、打線に「1番打者」が戻ることは、チームの戦い方を変える。
1番打者が塁に出るだけで、相手ピッチャーはランナーを気にしながら投げなければならなくなる。

クイック投球を強いられ、後ろの打者(2番・3番・4番)への配球の選択肢も変わる。

これは野球の一般的な戦術原則だ。

近本が甲子園の「1番・中堅」に戻った今日から、その働きが再び機能し始めるだろう。

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今日の試合はヤクルト戦、甲子園で18時開始だ。

あなたが観るなら、近本が1打席目にどんなアプローチをするか、そこに注目してほしい。

まとめ

  • 近本光司は4月26日の広島戦での死球による左手首骨折から76日で1軍復帰。手首骨折の一般的な復帰目安は60〜90日とされており、76日は最短ライン付近に当たる
  • 復帰後のファーム3試合10打席で打率.100のまま昇格が決まった。「完全回復」ではなく「実戦可能と判断された」段階での昇格だ
  • プロ8年間でキャリアの登録抹消は3度。しかし成績不振による2軍降格は一度もない。毎年129〜142試合に出場し続けてきた、この数字の異常さが本当のすごさだ
  • セ・リーグは現在、首位・阪神と2位・巨人の差が1.0ゲーム。不動の1番打者の帰還は、戦力補強と同時に打線の組み立てそのものを変える
  • 8年間で不調を作らなかった習慣と、骨折後76日での復帰速度は、ひょっとすると同じ根っこにあるのかもしれない

「骨折して休んでいた」というより、「8年間の自己管理が、回復の速さにもなって返ってきた」——近本の今日の復帰は、そう読むと少し違って見える。

よくある質問(FAQ)

Q1. 近本光司はいつ1軍に復帰したの?

2026年7月11日のヤクルト戦(甲子園)から1軍に合流し、「1番・中堅」でスタメン出場した。
4月26日の骨折から76日ぶりの1軍出場だ。

Q2. 近本光司はどこを骨折したの?

2026年4月26日の広島戦(甲子園)で、広島・高太一投手の151キロの内角直球を左手首付近に受けて骨折した。

翌27日に出場選手登録から外れた。

Q3. 手首骨折から76日での復帰は速い方なの?

手首骨折後に打者が実戦復帰するまでの一般的な目安は2〜3か月(60〜90日)とされており、76日は最短ライン付近に当たる。

遅い方ではなく、むしろ速い部類だ。

Q4. 近本光司の復帰までのリハビリはどんな流れだったの?

5月1日に2軍施設でリハビリ開始、6月26日に打撃練習、6月30日に屋外フリー打撃、7月1日にシート打撃(試合形式の練習)、7月7日にファーム実戦復帰と段階的に進んだ。

Q5. 近本光司はプロ何年目で初めて長期離脱したの?

プロ8年目(2026年)で、不調による2軍降格はキャリアで一度もない。

今回の左手首骨折がキャリア初の長期離脱となった。

Q6. 近本光司が復帰した今の阪神の順位は?

2026年7月9日現在、阪神は76試合で41勝34敗1分・勝率.547でセ・リーグ首位。
2位の巨人とは1.0ゲーム差という接戦だ。

Q7. 近本光司の2軍での復帰後の成績はどうだったの?

7月7日のファーム広島戦で実戦復帰後、10打席目の7月10日にようやく初安打。

打率.100のまま1軍昇格となった。

「完全回復」ではなく「実戦可能」と判断された段階での昇格だ。

📚 参考文献

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リアルタイムニュースNAVI 編集部

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