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映画1本2,000円。
でも曜日と映画館を選べば、半額以下で見られる。
「映画1本に2,000円か…」と映画館から足が遠のいている人は多いだろう。
2026年3月3日、TOHOシネマズの会員サービスがTOHO-ONEに切り替わった。
「6回見たら1回タダ」がなくなって改悪だという声もある。
ところが中身を見ると、話は少し違う。
各社の料金・割引・会員サービスを横断で比べた結果と、曜日ごとの最安パターンをまとめた。
この記事でわかること
大手映画館6社の一般料金を比較──イオンシネマだけが1,000円台
映画館はどこも2,000円で横並び──そう思っていないだろうか。
実は最安1,800円〜最高2,200円で、400円の差がある。
シネマカフェの料金まとめと各社の公式情報をもとに、大手シネコン6社の一般料金を並べてみた。
| 映画館 | 一般料金 |
|---|---|
| イオンシネマ | 1,800円 |
| TOHOシネマズ | 2,000円 |
| 109シネマズ | 2,000円 |
| テアトルシネマ | 2,000円 |
| ユナイテッドシネマ | 2,000円 |
| 松竹MOVIX・ピカデリー | 2,100円 |
参考として、ティ・ジョイは2025年9月に2,200円へ値上げしている。
松竹マルチプレックスシアターズも2025年10月末に2,100円へ改定した。
イオンシネマだけが1,800円で、大手シネコンのなかで唯一1,000円台を維持している。
最高のティ・ジョイとの差は400円。
この400円、1回なら小さく感じるかもしれない。
しかし月に1本ペースで年12回見ると話が変わる。
イオンシネマ
21,600円/年
ティ・ジョイ
26,400円/年
イオンシネマとティ・ジョイでは年間で最大4,800円の差がつく。
ポップコーンとドリンクのセットを3〜4回買える金額だ。
「同じ映画を見るのに、映画館を変えるだけ」で浮くお金としては無視できない。
ただし一般料金だけで映画館を選ぶのは早い。
会員サービスや割引を加味すると、順位はがらりと変わる。
特に本日スタートしたTOHO-ONEの中身は、チェックしておく価値がある。
本日スタート「TOHO-ONE」は改悪か──還元率16%の中身を検証する
「6回見たら1回タダ」が消えた。
だから改悪だ──そう受け取った人は少なくない。
ITmediaが2025年4月に報じた時点で、SNSには「もうTOHOには行かない」という声があふれた。
旧シネマイレージの目玉だったスタンプラリー方式の終了は、たしかに衝撃だった。
新制度の仕組み──6回で1回無料は「形を変えて残っている」
ところが数字を見ると、印象は変わる。
TOHO-ONE公式サイトによると、新制度は3つのプランで構成されている。
| プラン | 年会費 | 特徴 |
|---|---|---|
| ライト | 無料 | 1%還元・交換不可 |
| スタンダード | 500円 | 2%還元・240ptで1回無料 |
| プレミアム | 3,000円 | 2%還元・240ptで1回無料+演劇特典 |
スタンダードプランの場合を計算してみる。
一般料金2,000円で1回40ポイントが貯まる。
6回見ると240ポイント。
これで映画1回分の鑑賞券と交換できる。
つまり「6回見たら1回タダ」の構造そのものは残っている。
AV Watchのインタビュー記事によれば、実質還元率は約16%で旧シネマイレージと同水準だ。
この16%という数字、クレジットカードの一般的な還元率(0.5〜1%)と比べると16〜32倍にあたる。
映画館のポイント制度としては破格の水準だろう。
さらに旧制度との違いは「映画以外でもポイントが貯まる」点にある。
東宝の演劇チケットやオンラインストアでの買い物も対象になった。
舞台のS席が12,000〜18,000円とすると、1公演の購入だけで映画1回分のポイントが貯まる計算だ。
東宝が見つけた「年4回の壁」
同じインタビューのなかで、興味深いデータが明かされている。
注目のデータ
東宝の調査によると、年4回以上映画館に行った人は翌年もリピートする確率が高い。
逆に3回以下だと翌年の来館率が急落する。
この「年4回の壁」をどう超えさせるかが、TOHO-ONEの設計思想の根幹にあるという。
映画だけでなく演劇や物販でもポイントが貯まる仕組みにしたのは、映画館に年3回しか行かない人でも、別の東宝サービスを使えば「年4回」相当のポイント体験ができるようにするためだろう。
3月限定──セゾンカード会員は映画が500円
TOHO-ONEの開始を記念して、3月の木曜日に限定キャンペーンが行われている。
TOHOシネマズ公式のキャンペーンページによると、セゾンカード・UCカード会員は3月5日・12日・19日・26日の計4回、500円で映画が見られる。
通常料金
2,000円
3月の木曜
500円
同伴者1名まで対象で、1人1回限り。
75%オフだ。
セゾンカードは年1回の利用でクレジットカード年会費が無料になるため、このキャンペーンのためだけに作っても損はしない計算になる。
ではTOHO-ONE以外の映画館も含めて、曜日ごとにどこが最安なのか。
一覧で整理してみよう。
曜日別「最安で映画を見る方法」早見表──月曜900円から日曜1,700円まで
安い日といえば水曜日。そう思っている人は多いだろう。
だが実は、月曜から金曜まで毎日どこかの映画館で割引がある。
曜日別の最安パターン
| 曜日 | 映画館・割引名 | 料金 |
|---|---|---|
| 月 | TOHO・auマンデイ | 1,100円 |
| 月 | イオン・ハッピーマンデー | 1,200円 |
| 火 | テアトル・ハッピーチューズデー | 1,200円 |
| 火 | TOHO・メンバーデイ / 109・メンバーズデイ | 1,300円 |
| 水 | TOHO・109・ユナイテッド 各水曜割引 | 1,300円 |
| 木 | TOHO・セゾンの木曜日 / テアトル・ハッピーサーズデー | 1,200円 |
| 金 | TOHO・FODフライデイ | 1,200円 |
| 土日 | 各社レイトショー(20時〜) | 1,400〜1,600円 |
auマンデイの高校生以下は900円になる。
平日に映画へ行ける学生にとって、月曜日は最強の割引日だ。
土日しか行けない人も
レイトショーを使えば1,400〜1,600円まで下がる。
イオンシネマのハッピーナイト(20時以降)は毎日1,400円で、曜日を問わず使える。
年何回見るかで「最適な会員サービス」は変わる
割引日に行けないこともある。
そんなときに効くのが会員サービスだ。
鑑賞頻度ごとの最適プランを整理した。
| 年間回数 | おすすめ | 年会費 |
|---|---|---|
| 年1〜3回 | 会員登録なし。割引日に行く | 0円 |
| 年4〜6回 | TOHO-ONE スタンダード / イオン ワタシアタープラス | 500円 |
| 年7回以上 | ユナイテッド CLUB SPICE | 600円 |
年4回を超えるなら、どこかの会員になるほうが得をする。
この「年4回」がちょうど、東宝が調査で見つけたリピーター化の閾値と重なるのは興味深い。
初回限定ならさらに安い
アプリオの割引まとめによると、PontaパスやU-NEXTの入会キャンペーンを使えば、初回は500円や実質無料で映画が見られる。
Pontaパスは無料トライアル申し込みで500円クーポンがもらえる。
U-NEXTは入会時に1,500ポイントが付与され、映画チケット1枚と交換できる。
「まだどのサービスも使ったことがない」という人なら、入会キャンペーンから試すのが最もハードルが低い方法だろう。
まとめ
- 一般料金の最安はイオンシネマの1,800円。映画館を変えるだけで年間最大4,800円の差がつく
- TOHO-ONEの還元率は約16%で、旧シネマイレージと実質同水準。「改悪」とは言い切れない
- 割引日は水曜だけじゃない。月〜金まで毎日どこかで1,100〜1,300円になる
- 年4回以上見る人は会員サービスに入るほうが得。年1〜3回なら割引日狙いで十分
- 3月の木曜日はTOHOシネマズが500円(セゾンカード会員・1回限り)。行くなら今月中
映画2,000円時代でも、工夫の余地はまだまだある。
よくある質問(FAQ)
Q1. TOHOシネマズで映画を安く見る方法は?
水曜1,300円、火曜1,300円(会員限定)、月曜1,100円(Pontaパス会員)など曜日別の割引がある。
Q2. TOHO-ONEは改悪なのか?
一般料金2,000円で6回見ると240pt貯まり1回無料。実質還元率約16%で旧制度と同水準。
Q3. イオンシネマで1,000円で見る方法は?
イオンカードミニオンズまたはTGC CARDで年10枚まで1,100円のシネマチケットを購入できる。
Q4. 映画チケットを安く買う方法は?
Pontaパス入会で500円クーポン、U-NEXT入会で1,500pt(チケット1枚分)がもらえる。
Q5. TOHO-ONEのプランはどれを選べばいい?
年4回以上映画を見るならスタンダードプラン(年500円)がおすすめ。年3回以下ならライト(無料)で十分。
Q6. セゾンの木曜日とは?
セゾンカード・UCカード会員が毎週木曜にTOHOシネマズで1,200円で映画を見られる割引サービス。
Q7. 映画館で一番安い一般料金はどこ?
イオンシネマの1,800円が大手シネコンで最安。次いでTOHOシネマズ・109シネマズなどの2,000円。
Q8. シネマイレージのポイントはTOHO-ONEに引き継げる?
1スタンプ=40ポイントとして自動移行される。有効期限は移行後2年間。
Q9. ムビチケ前売り券はお得?
1,600円で曜日・時間を問わず使えるため、割引日に行けない人には有効な選択肢。
リアルタイムニュースNAVI 編集部
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📚 参考文献
- シネマカフェ「TOHOシネマズ、109シネマズ、イオンシネマなど大手劇場の鑑賞料金・サービスまとめ」(2026年3月2日)
- 東宝「TOHO-ONE シネマイレージが生まれ変わります」
- AV Watch「驚異の還元率16%の秘密 東宝の統一ID『TOHO-ONE』が目指すもの」(2026年2月5日)
- TOHOシネマズ「TOHO-ONE サービス開始記念『セゾンの木曜日』500円鑑賞キャンペーン」(2026年2月27日)
- 映画ナタリー「ティ・ジョイが鑑賞料金の一部改定を発表、一般は2000円から2200円に」(2025年7月30日)
- 松竹マルチプレックスシアターズ「映画鑑賞料金 改定のお知らせ」(2025年9月30日)
- ITmedia「TOHOシネマズの"6回見たら1回タダ"終了へ」(2025年4月10日)
- アプリオ「映画の割引・クーポン情報まとめ」