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新型なのに、値段だけ思いきり跳ね上がっている。
CES2026で発表された新型ゲーミングノートは、画面もチップも去年より良くなった。
だが一番変わったのは、実は値段かもしれない。
画面をひとつ変えただけで、価格帯がまるごと変わるモデルもある。
値上げを検討しているなら、あなたにも関係がある話だ。

新型ノートは本当に速いのか
新CPUは去年とほぼ同じ設計。
だが速さの伸びはゲームで大違いだ。
今年発売の新型ノートは、インテル製の新CPUを積む。
その名は「 Core Ultra 9 290HX Plus 」だ。
だが中身は、去年の最上位チップ「 285HX 」と ほぼ同じ設計 だ。
この設計のことを、 マイクロアーキテクチャ (CPUの基本設計)と呼ぶ。
コアの数も最大クロックの速さも変わっていない。
変わったのは、チップ内部でデータをやり取りする速さ(D2Dクロック)だけだ。
実際の速さの伸びは、ゲームによって大きく違う。
ギズモード・ジャパン が詳しく伝えている。
「レッド・デッド・リデンプション2」ではわずか2%しか伸びていない。
一方で「サイバーパンク2077」では10%、「ボーダーランズ3」では24%伸びたという。
性能の伸び方はモデルによってバラバラだ。
それなのに、値段の上がり方はもっと極端なケースがある。
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性能はそこそこなのに、なぜ値段だけ大きく開くモデルがあるのだろうか。
画面を変えただけで値段が激変
OLEDを選ぶだけで、価格は 1.56 倍に跳ね上がる。
新型の「 Alienware(エイリアンウェア)16 Area-51 」がその代表例だ。
いちばん安い構成なら、価格は3,150ドルだ。
日本円でおよそ50万円になる。
ただしこの価格だと、画面は去年と同じ普通の液晶(LCD)のままだ。
同じモデルでも、画面を有機EL(OLED)に変えると話は別だ。
価格は一気に 4,900ドルに跳ね上がる 。
日本円でおよそ78万円だ。
たしかにCPUやグラフィック機能も一段上になる。
それでも 画面ひとつで価格帯がまるごと変わる のは大きい。
この新型Area-51は2026年3月に発売される予定だ。
デル・テクノロジーズ が発表している。
エイリアンウェアの公式アカウントも、今回のOLED採用を発表した。
You asked, we listened. We're bringing OLED to our Alienware 16 Area-51 gaming laptops featuring a 240Hz refresh rate and an anti-glare finish. 💫 @PCMag sums it up: "“This year’s Area‑51 laptops deliver exactly that [OLED] without compromise.” pic.twitter.com/pn7rPPaDjo
— ALIENWARE (@Alienware) January 31, 2026
画面ひとつでここまで値段が変わる。
値上げの本当の原因は、チップでも画面でもない場所にあるのかもしれない。
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この値上げの本当の原因は、いったい何なのだろうか。
値上げの正体はメモリだった
値上げの主因はチップでなく、メモリ危機だった。
パソコンの値段が上がっている本当の理由は、メモリの 品薄 だ。
メモリ(DRAM)とは、データを一時的に覚えておく部品のことだ。
日本経済新聞 によれば、2026年1月のDRAM取引価格は前年の7.4倍に達した。
値上がりの理由は単純だ。
AIを動かすデータセンター向けに、特別な高性能メモリの需要が急増している。
このメモリを、 HBM (AI向けの高性能メモリ)と呼ぶ。
メモリを作る会社は、利益率の高いAI向け生産を優先している。
その結果、 パソコン向けの一般的なメモリ の生産が後回しになっている。
今年のゲーミングノートの値上げ幅は、チップの性能向上分だけでは説明がつかない。
メモリ高騰分の影響の方が大きい のではないか。
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このメモリ不足は、ゲーミングノートだけの話で済むのだろうか。
あなたの買い物にも直結する
「YESかNOだけ」——ゲーム機メーカーも頭を抱える。
アメリカの調査会社 IDC は、メモリ不足がスマートフォンやパソコンの値段を押し上げると分析している。
Forbes JAPAN が伝えている。
価格に転嫁せざるを得ないメーカーが増えているという。
ゲーム機「 Steam Machine 」を作るヴァルヴのエンジニアがいる。
このエンジニアは、メモリ会社との契約についてGamer's Nexusに証言した。
買うか買わないかの二択で、断れば二度と取引してもらえない 契約だったという。
ゲーミングノートに限らず、 他の高性能な機器にも同じ値上げ圧力が及んでいる という見方が広がっている。
- スマートフォン
- 普通のノートパソコン
- 据え置き型ゲーム機
あなたが次に買うのが、ゲーミングノートでなくてもいい。
スマートフォンや普通のノートパソコンの値段にも、この影響が出るおそれがある。
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このメモリ不足は、いつまで続くのだろうか。
いつになったら落ち着くのか
レノボは、2030年になっても値段は元に戻らないと説明した。
ギズモード・ジャパン によれば、 レノボ は技術カンファレンスでの発言だ。
2030年以降に価格が落ち着いたとしても、2025年10月以前の水準よりまだ高いまま だという。
背景には、メモリ会社と大口の顧客が結んだ長期契約がある。
これを「 テイク・オア・ペイ契約 」と呼ぶ。
買う量を先に決めて縛られる契約のことだ。
この契約は2030年末まで続く。
2026年のゲーミングノートの値上げは、一時的なものではない。
こうした複数年契約に起因する 構造的な現象 だろう。
これだけ長く続く値上げで、いったい誰が得をしているのだろうか。
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得をしているのは誰なのか
AI特需で、メモリ大手の売上は前年の4倍以上に膨らんだ。
デルやレノボ、HPは相次いでメモリ不足を理由に値上げを予告している。
PC Watch が伝えている。
デルの幹部は「 かつてない速度でメモリコストが上昇している 」と述べた。
一方で、メモリを供給する側の マイクロン は潤っている。
この四半期の売上は415億ドルだ。
日本円でおよそ 6兆7000億円 になる。
これは前年同期に比べて346%の増加だ。
単純計算してみる。
6兆7000億円は、国内のゲーミングノート平均価格帯(約20万円)で3350万台分に相当する。
6兆7000億円 ÷ 約20万円(国内ゲーミングノート平均価格帯) ≒ 3350万台分
メモリ市場は少数の大手企業が握っている。
品薄の状況では、売り手側が値段を決めやすい。
新型だから値段が上がったと思ってしまいがちだ。
だが値上げの本当の主導権は、メモリ企業側にあるのかもしれない。
表面的には新しいチップや画面が値上げの理由に見える。
だがその裏には、 パソコン業界全体を巻き込むメモリの品薄構造 がある。
この構図は、ゲーミングノートに限らない。
今後スマートフォンや家電にも広がっていく可能性がある。
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まとめ
- 新型CPU「Core Ultra 9 290HX Plus」は去年のチップとほぼ同じ設計で、ゲームによる性能差はわずか2%から24%までばらついている
- Alienware Area-51は画面をOLEDに変えるだけで、価格が3,150ドルから4,900ドルへと1.56倍に跳ね上がる
- 2026年1月のDRAM取引価格は前年の7.4倍に達し、値上げの主犯はチップでなくメモリだった
- メモリ大手マイクロンの売上は前年同期比346%増となり、値上げの負担は消費者からメモリ企業側へ流れている
- レノボは、メモリ価格が2030年以降も2025年10月以前の水準には戻らないと説明している
あなたが次にパソコンの値段に驚くとき、主導権はメモリ企業に渡っているのかもしれない。
よくある質問(FAQ)
Q1. なぜゲーミングノートの値段が上がっているのですか?
AIデータセンター向けの需要増でメモリ(DRAM)が品薄になり、価格が急騰しているためです。
Q2. Alienware Area-51の価格はいくらですか?
最も安い構成で3,150ドル(約50万円)、OLED搭載構成では4,900ドル(約78万円)です。
Q3. メモリの価格高騰はいつまで続きますか?
レノボは2030年になっても、2025年10月以前の水準には戻らないと説明しています。
Q4. マイクロンの業績はどうなっていますか?
ある四半期の売上が415億ドル(約6兆7000億円)で、前年同期比346%増でした。
Q5. 新しいCPU「Core Ultra 9 290HX Plus」は前世代よりどれくらい速くなりましたか?
ゲームによって差があり、2%程度しか伸びないものから24%伸びるものまであります。
Q6. この値上げはゲーミングノートだけの問題ですか?
いいえ。
スマートフォンやゲーム機など、幅広い高性能機器に影響が及んでいるという見方が広がっています。
📚 参考文献
- 日本経済新聞「DRAM大口取引価格、1カ月で2倍に急騰 AI需要急増で品薄に」 (2026年3月3日)
- ギズモード・ジャパン「今年出るゲーミングノートは画面&チップ改善。で、価格が恐ろしいことに」 (2026年3月27日)
- ギズモード・ジャパン「ノートパソコンの価格は、もう元には戻らない」 (2026年7月1日)
- PC Watch「PC大手3社が悲鳴、DRAM枯渇で値上げラッシュへ」 (2025年11月)
- デル・テクノロジーズ「Alienware、CES 2026でラインアップ拡大の予告、反射防止OLEDと新プロセッサーを発表」 (2026年1月)
- Forbes JAPAN「2026年『スマホとパソコン価格急騰』の見通し 世界的メモリ不足の影響で」 (2025年12月24日)
- pc.watch.impress.co.jp
- ascii.jp
- game.watch.impress.co.jp
- taxandirect.jp
- x.com
リアルタイムニュースNAVI 編集部
reaitimenews.com
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