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白馬村スノーモービル事故でなぜ10歳未満が同乗?免許不要の法的空白と2年連続の死傷

白馬村スノーモービル事故のアイキャッチ画像。暗いダークブルーの背景に「免許も年齢制限もなし?」の白文字

| 読了時間:約7分

2026年2月28日、白馬村でスノーモービルが横転した。
同乗していたオーストラリア国籍とみられる10歳未満の女児が死亡した。
スノーモービルには免許も年齢制限もない――この法的な空白が、事故の背景にある。

 

 

 

白馬村スノーモービル事故の詳細――平川沿いの斜面で何が起きたのか

2026年2月28日午前11時頃、長野県白馬村北城の平川沿いの斜面で、女性が運転するスノーモービルがのり面に乗り上げて横転し、同乗していたオーストラリア国籍とみられる10歳未満の女児が死亡した。

事故はスキー場ではない。
白馬村北城を流れる平川沿いの斜面で起きた。

📢 通報内容

NBS長野放送の報道によると、消防には「スノーモービルが横転して、女の子が頭を打っている」と通報が入った。

FNNプライムオンラインが報じた事故の経緯は次のとおりだ。

女性が運転するスノーモービルが、のり面のりめん(斜面)に乗り上げた

スノーモービルが横倒しになった

同乗していた女児が頭を打ち、意識不明に

ドクターヘリで松本市内の病院に搬送

搬送先の病院で死亡が確認された

SBC信越放送によると、亡くなったのはオーストラリア国籍の10歳未満の女の子とみられる。
小学校低学年以下の子供だ。

運転していた女性と女児の関係は、報道時点で明らかにされていない。
体験ツアーへの参加だったのか、個人での走行だったのかも不明だ。

⚠️ 未確認の情報

運転者と女児の関係、事故の詳しい原因については現時点で未確認。
警察が事故の原因を調べている。

川沿いの河川敷エリアは、白馬村でスノーモービルの走行に使われる場所のひとつだ。
平坦に見えても、のり面や起伏がある。

では、そもそも10歳未満の子供がスノーモービルに同乗すること自体に、法的な問題はなかったのだろうか。

 

 

 

スノーモービルに免許はいらない?――知られていない法的ルールの実態

スノーモービルは法律上、運転に免許が必要なく、同乗者の年齢制限も存在しない。

法律上、免許も年齢制限も存在しない

スノーモービルに乗るのに免許がいると思っている人は多いだろう。
スキーリゾートでスノーモービル体験を見かけたことがある人なら、なおさらだ。

📖 JSSA公式FAQの記載

日本スノーモビル安全普及協会(JSSA)の公式FAQにはこう書かれている。

「法律上は義務づけられていません」
「年齢の制約はありませんが、JSSAでは16歳以上を推奨乗車年齢としています」

法律上、運転に免許は義務づけられていない
そして年齢の制約もない

JSSAは16歳以上を「推奨」しているが、あくまで推奨にすぎず、法的な拘束力はない。

 

 

 

なぜ免許がいらないのか

理由はスノーモービルの法的な位置づけにある。
JSSAによると、スノーモービルは国土交通省の認可を受けておらず、ナンバープレートを取得できない。

つまり道路を走れない乗り物だ。
道路を走行しない以上、道路交通法の適用を受けない。

だから運転免許が要らない。
自賠責保険への加入も義務ではなく、車検制度もない。
ヘルメットの着用すら「推奨」にとどまる。


水上バイクやバギーとは何が違うのか

同じエンジン付きの乗り物でも、扱いはまったく異なる。

乗り物 免許 年齢制限
自動車 必要 18歳以上
水上バイク 必要 16歳以上
スノーモービル 不要 なし

水上バイクには特殊小型船舶操縦士とくしゅこがたせんぱくそうじゅうしの免許が必要で、16歳以上でなければ取得できない。
スノーモービルは時速60km以上出せる乗り物でありながら、免許も年齢制限もない。

この差は、水上バイクが水面という公共の場を走るのに対し、スノーモービルは管理地や私有地を走る前提だからだろう。

実際の体験ツアーでは、各業者が独自に年齢基準を設けている。
「12歳以下は2人乗りで同乗のみ」「運転は18歳以上」といったルールだ。
だがこれも業者ごとにバラバラで、統一された基準はない。

💡 H2-2のポイント

スノーモービルは「道路を走らない」という前提のもとで、免許・年齢制限・保険のいずれも法的に義務づけられていない
安全対策は業者やJSSAの自主基準に委ねられている。

こうした法的な整備が進んでいない中で、白馬村ではスノーモービル事故がくり返し起きている。

 

 

 

2年連続の事故、そして未施行のマナー条例――白馬村が直面するジレンマ

白馬村北城では2025年1月にもオーストラリア人観光客によるスノーモービル事故が発生しており、2年連続での事故となった。

2025年にも同じ場所でオーストラリア人が事故を起こしていた

白馬村北城では、2年連続でオーストラリア人観光客によるスノーモービル事故が発生している

📰 2025年1月の事故

NBS長野放送の2025年1月の報道によると、2025年1月11日にも白馬村北城の河川敷でスノーモービル事故が起きた。

オーストラリア国籍の女性(48)がスノーモービルの体験ツアーに参加中、前方に停車していた別のスノーモービルに追突し、右腕を骨折した。

場所は同じ白馬村北城の河川敷。
当事者もオーストラリア国籍。
2025年は体験ツアー中の事故だった。

今回の事故がツアー中だったかは不明だが、同じ地域で、同じ国籍の観光客が、同じ乗り物で事故を起こしている。
偶然の一致で片づけるのは難しい。


人口9,751人の村に観光客271万人

背景にはインバウンドの急増がある。

Yahoo!ニュースの報道によると、白馬村の人口は9,751人(2026年1月時点)。
それに対して2024年の観光客数は約271万人、外国人宿泊客は約45万人にのぼる。

白馬村の人口

9,751人

年間観光客数

約271万人

住民1人あたり約278人の観光客が訪れる計算になる。
「第2のニセコ」と呼ばれるこの村で、安全管理が追いつかない現実は想像に難くない。

 

 

 

マナー条例の罰則は、まだ施行されていなかった

白馬村は2025年12月、マナー条例を制定した。
トラベルボイスの報道によると、落書き、深夜の騒音、路上スキー、冬季の迷惑運転などに5万円以下の罰金を科す内容だ。

ところが、この罰則の施行は2026年7月1日からと定められている。
白馬村マナー条例の全文には、「第23条及び第24条の規定は、令和8年7月1日から施行する」と明記されている。

事故発生日

2026年2月28日

罰則施行日

2026年7月1日

つまり、事故が起きた2月28日の時点では、罰則はまだ施行されていなかった

⚠️ ここからは推測です

マナー条例第16条が定める「冬期における迷惑運転等の禁止」は、「道路」上の走行を対象にしている。
河川敷でのスノーモービル走行がこの条例の直接の適用範囲に入るかどうかは不透明だ。

仮に罰則が施行されていたとしても、事故を防げたかはわからない。
条例は道路上の危険運転を想定しており、河川敷でのスノーモービル事故に対応する規制は別途必要ではないか。

💡 H2-3のポイント

白馬村では2年連続でスノーモービル事故が起きている
マナー条例は制定されたが、罰則はまだ施行前だった。
インバウンドの急増に、安全の仕組みが追いついていない。

 

 

 

まとめ

  • 2026年2月28日、白馬村北城の平川沿いでスノーモービルが横転し、オーストラリア国籍とみられる10歳未満の女児が亡くなった
  • スノーモービルは法律上、免許も年齢制限も義務づけられていない。安全対策は業者やJSSAの自主基準に委ねられている
  • 白馬村北城では2025年1月にもオーストラリア人観光客がスノーモービルで事故を起こしており、2年連続の事故となった
  • 白馬村のマナー条例は罰則を含めて制定済みだが、施行は2026年7月1日から。事故時点では未施行だった
  • 事故原因は警察が捜査中。運転者と女児の関係も未確認

よくある質問(FAQ)

Q1. 白馬村のスノーモービル事故はどこで起きた?

2026年2月28日午前11時頃、白馬村北城の平川沿いの斜面でスノーモービルがのり面に乗り上げ横転した。

Q2. スノーモービルの運転に免許は必要?

法律上、運転免許は不要。JSSAは16歳以上を推奨しているが法的拘束力はない。

Q3. スノーモービルに子供は何歳から乗れる?

法律上の年齢制限はない。体験ツアーでは業者ごとに「6歳から」「12歳以下は同乗のみ」など独自基準がある。

Q4. 白馬村のマナー条例とは?

2025年12月制定。落書き・深夜騒音・冬季の迷惑運転等に5万円以下の罰金を科す条例。罰則施行は2026年7月1日から。

Q5. 白馬村で過去にスノーモービル事故はあった?

2025年1月にも白馬村北城の河川敷でオーストラリア人女性が体験ツアー中に追突事故を起こし骨折している。

Q6. スノーモービルにヘルメット着用義務はある?

法的義務はない。JSSAは安全のため着用を推奨している。

Q7. スノーモービルの自賠責保険は必要?

加入義務はない。JSSAは保険加入を推奨している。

Q8. 白馬村の観光客数はどれくらい?

人口9,751人に対し2024年の観光客数は約271万人。外国人宿泊客は約45万人。

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リアルタイムニュースNAVI 編集部

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