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三重県の9市町で送電線に異常が発生し、最大約17万6000戸が停電した。
原因の詳細はまだわかっていない。
停電エリアの内訳や交通への影響、復旧を待つ間の正しい過ごし方をまとめた。
この記事でわかること
三重県で12万戸超の大規模停電――「送電線の異常」で何が起きたのか
2026年3月4日午前9時10分頃、三重県で大規模な停電が起きた。中部電力パワーグリッドは「送電線に異常が発生した」と発表している。
台風でも地震でもない朝に
📌 NHKニュースより
停電した地域は松阪市・伊勢市・志摩市・鳥羽市・明和町・多気町・玉城町・度会町・南伊勢町の9市町。
あわせて12万2000戸余りが影響を受けた。
大規模停電と聞くと、台風や地震を思い浮かべる人が多いだろう。
過去にも三重県で12万戸規模の停電が起きたのは、2018年の台風21号のような暴風雨の最中だった。
ところが今回は、台風でも地震でもない平日の午前9時すぎに発生した。
通勤・通学で人が動き始める時間帯を直撃した形だ。
「送電線の異常」はなぜ広域に波及するのか
停電の原因となった「送電線の異常」とは何を指すのか。
電気は発電所から家庭に届くまで、送電線・変電所・配電線という3つの段階を経る。
送電線は、いわば電気の幹線道路にあたる。
💡 なぜ9市町に広がったのか
末端の配電線でトラブルが起きれば、影響は数十〜数百戸で収まる。
だが送電線のトラブルは下流の全域を巻き込む。
9市町にまたがる広域停電になったのは、上流の送電線で異常が起きたためだろう。
詳しい原因は調査中で、飛来物の接触なのか、設備そのものの故障なのかは明らかになっていない。
停電戸数の変化と1週間前の「予兆」
JX通信社のNewsDigestによると、発生直後の停電戸数は約17万6000戸だった。
その後、部分的な復旧が進んでいる。
⏱ 停電戸数の推移
① 9:10頃 停電発生。約17万6000戸に影響(NewsDigest)
② 9:26頃 約13万7350戸に減少(NewsDigest)
③ 9:40頃 約14万戸(TBS NEWS DIG/CBC)、NHKは12万2000戸余りと報道
④ 11:00頃 約3万4420軒まで減少(Yahoo!天気・災害の各市町合算)
数値にばらつきがあるのは、発表時刻や集計方法がメディアごとに異なるためだ。
全体の傾向としては、発生から2時間で大幅に復旧が進んでいる。
ここで気になるのが、直近の三重県で相次いでいた停電だ。
まとめダネの報道によると、2月25日にも伊勢市の岩淵・本町など1035戸で停電が起きていた。
同じ日、津市でも1400戸の停電が発生している。
中部電力パワーグリッドの停電履歴には原因が「営巣材の接触」と記されている。
鳥が送電設備に巣の材料を持ち込み、接触事故を起こしたという意味だ。
今回の12万戸超の停電と1週間前の停電に直接の関連があるかは不明だ。
ただ、三重県南部の送電設備で短期間にトラブルが続いている事実は、偶然の一致とは言い切れないのではないか。
では、9市町のなかでどの地域の停電が深刻で、交通機関にはどこまで影響が及んでいるのか。
停電が続く9市町の内訳――伊勢市が最多、近鉄も運転見合わせ
11時時点で最も停電が多いのは伊勢市の約9890軒だ。
Yahoo!天気・災害の11時更新データをもとに、各市町の停電状況を整理した。
復旧見込みは全市町とも「不明」とされている。
| 市町名 | 停電軒数(11:00時点) |
|---|---|
| 伊勢市 | 約9,890軒 |
| 鳥羽市 | 約7,220軒 |
| 松阪市 | 約4,960軒 |
| 志摩市 | 約4,710軒 |
| 南伊勢町 | 約4,650軒 |
| 多気町 | 約1,970軒 |
| 度会町 | 約780軒 |
| 明和町 | 約150軒 |
| 玉城町 | 約90軒 |
| 合計 | 約34,420軒 |
NHKが報じた発生直後の12万2000戸余りと比べると、2時間でおよそ70%が復旧した計算になる。
ただし残りの約3万4000軒がいつ復旧するかは、中部電力パワーグリッドからの発表を待つ必要がある。
近鉄・JRにも波及
交通への影響も大きい。
TBS NEWS DIG(CBC)によると、近鉄は明星〜賢島の上下線で運転を見合わせた。
伊勢中川〜賢島の区間で見合わせたとする報道もあり、広範囲にわたってダイヤが乱れた。
JR東海にもダイヤの乱れが出ている。
NewsDigestは「JR東海や近畿日本鉄道によると、停電の影響でダイヤが乱れている線区がある」と伝えた。
信号消灯で交通パニック
停電の影響は鉄道だけではない。
道路の信号機も一斉に消えた。
SNSには現地の緊迫した声が相次いだ。
鳥羽市からは「信号も消えてますので運転には気をつけてください」という注意喚起が投稿された。
伊勢市の住民は「停電してた、運転怖かった」と発信している。
⚠️ 信号消灯時の注意
信号が消えている交差点では、一時停止して左右の安全を確かめてから進む必要がある。
通常の青信号と同じ感覚で突っ込むのは極めて危険だ。
伊勢市内ではTBS NEWS DIG(CBC)の速報記事に信号消灯の現地写真が6枚掲載されており、広い範囲で信号が機能していなかったことがうかがえる。
停電がまだ続いている地域では、復旧を待つ間にどう過ごすかが問われている。
停電中にやるべきこと・やってはいけないこと
停電中にまずやるべきは「冷蔵庫を開けないこと」と「電化製品のプラグを抜くこと」の2つだ。
冷蔵庫は「開けない」が正解
停電したら冷蔵庫が気になって、つい扉を開けて中身を確認したくなる。
だが、すぐ開けて確認する → その行動こそが食品を最も傷める。
パナソニックの公式FAQによると、冷蔵庫は開けなければ2〜3時間は冷えを保てる。
逆にいえば、開けるたびに冷気が逃げ、保冷時間がどんどん短くなる。
✅ 停電中の鉄則
冷蔵庫を開けないこと。
2〜3時間以内に復旧すれば、中身はほぼ無事だ。
今回の三重県の停電では、2時間で約70%のエリアが復旧している。
冷蔵庫を開けずに待っていれば、大半の地域では食品を守れた計算になる。
電化製品のプラグを抜く理由
もうひとつ、すぐにやるべきなのが電化製品のプラグをコンセントから抜くことだ。
電気が復旧した瞬間、電圧が不安定になり、つないだままの機器を傷めるおそれがある。
さらに怖いのが通電火災だ。
停電中に損傷した電気配線やコードに、復旧時の電流が流れて出火する。
阪神・淡路大震災でも通電火災は多数報告されており、停電そのものよりも復旧後のほうが危険なケースがある。
⚠️ 避難時の注意
家を離れるときは、ブレーカーを落としてから出ること。
復旧後に自動で電気が流れるのを防げる。
停電はいつ自分の家で起きてもおかしくない。
オール電化の世帯が増えた今、電気が止まれば調理も暖房もできなくなる家庭は珍しくないだろう。
日ごろから懐中電灯やモバイルバッテリーを手の届く場所に置いておくだけで、突然の停電への備えは大きく変わる。
まとめ
- 2026年3月4日午前9時10分頃、三重県9市町で送電線の異常により最大約17万6000戸が停電
- 原因の詳細は調査中。台風や地震によるものではない
- 11時時点で約3万4420軒が停電継続中。復旧見込みは「不明」
- 近鉄は明星〜賢島で運転見合わせ、信号消灯で交通にも影響
- 停電中は冷蔵庫を開けない・プラグを抜く・避難時はブレーカーを落とす
停電の最新状況は、中部電力パワーグリッドの停電情報ページやYahoo!天気・災害の停電情報で確認できる。
よくある質問(FAQ)
Q1. 三重県の大規模停電の原因は?
中部電力パワーグリッドによると送電線に異常が発生したことが原因。詳細は調査中。
Q2. 三重県の停電はいつ復旧する?
11時時点で約70%が復旧済みだが、残り約3万4000軒の復旧見込みは「不明」と発表されている。
Q3. 三重県で停電している地域はどこ?
伊勢市・鳥羽市・松阪市・志摩市・南伊勢町・多気町・度会町・明和町・玉城町の9市町。
Q4. 停電中に冷蔵庫はどうすればいい?
扉を開けなければ2〜3時間は冷えを保てる。開けるたびに冷気が逃げるので、開けないのが鉄則。
Q5. 近鉄の運転見合わせ区間は?
明星〜賢島の上下線で運転を見合わせ。伊勢中川〜賢島で見合わせとの報道もある。
Q6. 停電復旧後に注意すべきことは?
電化製品のプラグをコンセントから抜き、避難時はブレーカーを落とす。通電火災を防ぐため。
Q7. 大規模停電の原因で多いものは?
雷・台風・飛来物による送電線の損傷が主な原因。送電線のトラブルは広域停電につながりやすい。
Q8. 停電で信号が消えたらどうすればいい?
交差点では一時停止し、左右の安全を確認してから通過する。通常の青信号と同じ感覚で進むのは危険。
リアルタイムニュースNAVI 編集部
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📚 参考文献
- NHKニュース「三重県で大規模な停電 12万2000戸余りで」(2026年3月4日)
- TBS NEWS DIG(CBC)「【速報】三重で大規模な停電 伊勢市・鳥羽市・志摩市・松阪市など約14万戸」(2026年3月4日)
- NewsDigest(JX通信社)「三重 伊勢市・志摩市・松阪市などで大規模停電 約17万6000戸」(2026年3月4日)
- Yahoo!天気・災害「三重県の停電情報」(2026年3月4日)
- 中部電力パワーグリッド「三重支社 停電情報」
- まとめダネ「三重県伊勢市で停電発生」(2026年2月25日)