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名古屋でケタミン所持疑い、約1グラムでなぜ営利目的か

| 読了時間:約5分

名古屋で、売る目的でケタミンを持った疑いのベトナム国籍の男2人が捕まった。

持っていたのはわずか 約1グラム

それでも容疑は 「営利目的」の所持 だ。

2人はそろって「私の物ではない」と否認している。

麻薬のケタミンを営利目的で持ったとして、 麻薬取締法 違反の疑いで逮捕・送検されたのは、いずれもベトナム国籍で愛知県大府市のドアン・クアン・タイ容疑者(23)と、武豊町のブイ・スアン・タイ容疑者(21)だ。

たった約1グラムの所持が、なぜ「売る目的」という重い容疑になるのか。


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職務質問中に逃走し落とした袋から麻薬成分 営利目的所持の疑いでベトナム国籍の男2人逮捕 名古屋市(中京テレビNEWS)

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名古屋でケタミン所持疑い、約1グラムでなぜ営利目的か

名古屋でケタミン所持 ベトナム国籍2人逮捕

名古屋でケタミンを売る目的で持った疑い、ベトナム国籍の2人が捕まった。

逮捕・送検された2人は、2026年8月3日に麻薬のケタミンを営利目的で所持した、麻薬取締法違反の疑いがもたれている。

所持していたケタミンの量は 約1.09グラム

中京テレビ は「約1グラム」と伝えている。

ごく小さな量だ。

容疑がかかっているのは、愛知県大府市に住む ドアン・クアン・タイ容疑者 (23)と、武豊町の ブイ・スアン・タイ容疑者 (21)の2人。

どちらもベトナム国籍だ。

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この2人は、どうして薬物を持っていることがバレたのか。

落とした袋の白い粉末が発覚のきっかけ

逃げる途中で落とした袋の白い粉が、すべての始まりだった。

事件が表に出たのは、2026年8月3日の午前11時すぎ。

名古屋市中区で、コインパーキングに止めた車に乗っていた2人へ、警察官が職務質問した。

そのとき、ブイ容疑者がドアン容疑者から所持品を渡され、それを持って逃げ出した。

逃げる途中でブイ容疑者は袋を落とす。

警察官がその袋を調べると、中に白い粉末が入っていた。

鑑定にかけたところ、 CBCテレビ によると、この粉が ケタミンと判明 した。

落とさなければ、見つからなかったかもしれない。

落とした袋の粉末が鑑定でケタミンと判明するまでの流れ。
落とした袋の粉末が鑑定でケタミンと判明するまでの流れ。(※イメージ図)

落としたのはサプリメントの袋だった。

中には、ほかにも違法薬物らしい粉末や錠剤など、 小分けにされた複数の袋 も入っていた。

この「小分け」が、あとで大きな意味を持つ。

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では、そのケタミンはたった約1グラム。

なぜ「売る目的」とされるのか。

約1グラムでもなぜ営利目的の所持なのか

「約1グラムなら軽いはず」——その感覚が、ここでは通じない。

営利目的かどうかは、持っていた量の多さだけで決まるわけではない。

一般論として、小分けにされた袋や、重さを量る秤(はかり)などがあると、 「売るための準備がうかがえる」として営利目的の判断材料になる とされる。

今回、落とした袋には小分けの袋が複数入っていた。

そして「営利目的」がつくと、罪はぐっと重くなる。

ケタミンのような麻薬を売る目的で持っていた場合、 麻薬及び向精神薬取締法 で決まった刑は「 1年以上10年以下 の拘禁刑(こうきんけい)」。

事情によっては、これに300万円以下の罰金が加わる。

自分で使うためだけの所持とは、刑の重さが変わってくる。

拘禁刑7年以下
自分で使う所持
拘禁刑1〜10年
営利目的の所持

量の少なさと、容疑の重さ。

この2つの落差が、今回の事件の入り口にある。

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なぜ今、名古屋でこうしたケタミン事件が起きているのか。

名古屋税関でケタミン押収が過去最高だった

名古屋税関のケタミン押収量は、去年、過去最高を記録していた。

名古屋税関が令和6年に押さえたケタミンは、 名古屋税関 によると 約5キログラム

前の年の約3.8倍にあたり、この管内での押収量として 過去最高 となった。

しかも、その中にはベトナムから届いた小包郵便物に隠されたケタミンを見つけた事例もある。

今回の名古屋の事件と、まったく無関係の数字とは言い切れない。

ケタミンの急増は名古屋だけではない。
成田税関支署 が令和7年に押さえたケタミンは 約58キログラム で、前の年の約8.4倍にのぼった。

水際で見つかる量が、短い間に何倍にも跳ね上がっている。

名古屋・成田の税関でケタミン押収量が過去最高・前年比8.4倍に急増。
名古屋・成田の税関でケタミン押収量が過去最高・前年比8.4倍に急増。(※イメージ図)

街中で見つかった約1グラムは、こうして国内に流れ込むケタミンの、いちばん端にあたる。

捕まった2人は否認している。

この先、どうなるのか。


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否認するケタミン事件はこの先どうなる

2人はそろって「私の物ではない」と話している。

否認したからといって、捜査が止まるわけではない。

警察は、2人がほかにも違法薬物を持っていたとみて、入手ルートや販売先を調べている。

落とした袋に小分けの袋が複数あったことも、その捜査の材料になる。

ここで、水際と街中を一本の線でつないで考えてみる。

違法薬物の流れは、国の外から運び込む「入口」と、国内で小分けにして売る「出口」が、鎖のようにつながっている。

税関が押さえるのは、主に入口にあたる大きな荷物だ。

路上や宅配で動く出口の側は、その一部が警察に見つかる。

入口と出口は、同じ薬の別の端にすぎない。

水際の大口押収と街中の約1gは、同じ流れの入口と出口にあたる。
水際の大口押収と街中の約1gは、同じ流れの入口と出口にあたる。(※イメージ図)

今回の事件に、この見方をあてはめてみる。

ベトナムから届いた郵便物から見つかったケタミンは「入口」。

名古屋の街角で、約1グラムを小分けで持っていた2人は「出口」。

そして税関の押収量が過去最高になったことは、入口を流れる量が増え、出口の量も増えていることを指し示している。

郵便という、誰でも受け取れる経路で入ってきたケタミンが、街中で約1グラムずつ売られている。

今回の末端の約1グラムと、水際の「過去最高」は、同じ流れの出口と入口なのではないか。

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なお、大阪では、 関西テレビ によると、ベトナム人コミュニティーの中で違法薬物の売買が横行している疑いがあるとして、警察が別の事件で捜査を進めている。

名古屋のこの事件が、そうした広がりの中にあるのかどうかは、これからの調べで見えてくる。

まとめ

  • 名古屋市中区でベトナム国籍の男2人が、営利目的で麻薬のケタミン約1.09グラムを所持した疑いで逮捕・送検された(中京テレビは約1グラムと表記)。
  • きっかけは職務質問中の逃走。ブイ容疑者が落としたサプリメントの袋に白い粉末があり、鑑定でケタミンと判明した。
  • 約1グラムでも「営利目的」とされたのは量の多さではなく、袋の中に小分けの袋が複数あったことが売る準備の材料になったため。
  • 営利目的のケタミン所持の刑は1年以上10年以下の拘禁刑で、事情により300万円以下の罰金が加わる。単純所持より重い。
  • 名古屋税関の令和6年のケタミン押収量は約5キログラムで過去最高、成田では令和7年に約8.4倍の約58キログラム。街中の約1グラムは、この流れの出口にあたる。

水際で過去最高を記録した薬が、街角では1グラムずつ手渡されている——今回の逮捕は、その入口と出口が地続きであることを、静かに映し出している。

よくある質問(FAQ)

Q1. 約1グラムのケタミンでもなぜ営利目的の所持になるのか?

量の多さではなく、落とした袋に小分けの袋が複数あり、売る準備がうかがえたことが判断材料になったためです。

Q2. ケタミンとはどんな薬物か?

もとは手術などで使われた麻酔薬ですが、強い幻覚作用があり乱用されるため、日本では麻薬取締法で麻薬として規制されています。

Q3. 営利目的でのケタミン所持の罰則はどれくらい?

1年以上10年以下の拘禁刑で、事情によっては300万円以下の罰金が加わります。

自分で使うためだけの所持より重くなります。

Q4. 名古屋のケタミン事件で逮捕されたのは誰か?

いずれもベトナム国籍で、愛知県大府市のドアン・クアン・タイ容疑者(23)と武豊町のブイ・スアン・タイ容疑者(21)の2人です。

Q5. 容疑を否認しているケタミン事件はこの先どうなる?

2人は「私の物ではない」と否認していますが、警察はほかの違法薬物の所持もあるとみて、入手ルートや販売先を調べています。

Q6. 日本でケタミンの押収は増えているのか?

名古屋税関の令和6年の押収量は約5キログラムで過去最高、成田税関支署では令和7年に前年の約8.4倍の約58キログラムに急増しています。

📚 参考文献

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リアルタイムニュースNAVI 編集部

reaitimenews.com

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