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「エラーの数、日本新記録出すんじゃない?」——新庄剛志監督が苦笑いで絞り出した言葉が、7月7日の夜を象徴した。
2026年7月7日、ZOZOマリンスタジアム。
日本ハムはロッテに
10
対
2
で大敗した。
この試合で飛び出した
3
つのエラーは、全て失点に直結した。
チームの今季失策(エラー)数は
53
個になり、12球団で断トツのワーストだ。
「53個」という数字を見て「日本記録に近いのでは」と感じた人は多いはずだ。
だが、本当に怖いのはエラーの数ではない——
1個のエラーが必ず1点に変わる、その「連鎖」の方だ。
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今日の3つのエラーで何点取られたか
「エラーは流れをもっていかれる」—— 新庄剛志 監督が試合後に絞り出した言葉だ。
デイリースポーツ
によると、3回表、先頭打者・
愛斗
の三塁ゴロを三塁手の
郡司裕也
がはじいた。
四球と死球が重なって1死満塁になり、先発の
北山亘基
がロッテ・
西川
に満塁本塁打を打たれた。
たった
1
つのエラーが、
5失点のきっかけになった。
4回表には北山自身が送りバントの処理を
2
者連続で失敗した。
打線が2点を返した直後の守備だっただけに、試合の流れを一瞬で手放す形になった。
サンケイスポーツ は「 3失策が全て失点に絡んで大敗 」と報じた。
今季の守備崩壊の流れを整理すると、こうなる。
今日だけの話ではない。
日本ハムはこれで今季
7
度目の2桁失点による大敗だ。
エラー
53
個・12球団断トツという数字の重さより、
「エラーのたびに必ず点が入る」という質の方が、実はずっと深刻だ。
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では、その53個という数字は歴史的にどれだけ異常なのか——そこに意外な事実がある。
「日本新記録」まで残り何個必要か
253
個。
それがプロ野球チーム・シーズン失策の日本記録だ——
53
個の現在地との距離は、思ったより遠い。
中日スポーツ
によると、この記録は
1940
年に
南海
が打ち立てた
253
失策だ。
「このペースでいけば塗り替えることはなさそう」とも報じている。
実際に計算してみると、7月7日時点でシーズン約
70
試合を消化した段階で53個ペースだ。
シーズン
143
試合に換算すると、最終的には約
108
個ペースになる計算だろう(53÷70×143≒108)。
日本記録253の、半分以下だ。
日本記録(1940年・南海): 253個
→ 記録まで残り約 145個 。現ペースでの更新は現実的でない
「なんだ、記録には届かないのか」と思った人ほど、実は認識の"ズレ"が起きている。
人は大きな数字を見ると、反射的に「記録に近い」と感じてしまう(注意バイアス、と呼ばれる認知の働き)。
だが
日本ハムの本当の問題は、エラーの総数ではない。
53個は記録に近い?
→
記録更新の危機
エラーが出るたびに必ず点が入る
→
直結率の高さこそが危機
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今日の3失策が全て失点に変わった試合が、まさにその象徴だ。
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では、なぜ日本ハムはこれほどエラーが失点に直結してしまうのか——その核心に「三塁問題」がある。
なぜ日本ハムの三塁がこんなに弱いのか
「難しい打球ではなかった」——監督がそう言い切った重さを、郡司本人も分かっているはずだ。
デイリースポーツ
によると、新庄監督は試合後に「エラーは流れをもっていかれる。
郡司は
難しい打球ではなかった
んですけどね。
ちょっとサード問題は考えていかないと」と語った。
「難しくない打球」をはじいた——
これは技術問題の直接的な認定だ。
郡司裕也のポジション変遷
もともとは
捕手(キャッチャー)
として中日から移籍した選手。
三塁手は本来の守備位置ではない。
今季から三塁での起用が続いており、本職でないポジションでリーグワーストタイの 10 失策を積み上げている。
郡司裕也はもともと捕手の選手だ。
今季から三塁手として起用されているが、本来の守備位置ではない。
今季のリーグワーストタイとなる
10
失策は、
本職でないポジションで積み上げてきた数字だ。
郡司自身は「練習するしかない」と受け止めた。
本職でない守備位置を守り続けることで、「難しくないゴロ」も体が追いつかない場面が生まれているのではないか。
ポジション適性という構造的な問題が、エラーの多さの背景にある可能性は高い。
ただ、これは郡司だけの問題とも言い切れない——日本ハムのホーム球場そのものにも守備を難しくする要因がある。
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球場のせいか、選手のせいか
天然芝で打球のスピードが落ち、硬い土でバウンドが急に高くなる—— エスコンフィールド北海道 の内野は、慣れた選手でも球の弾み方を読み誤る。
時事通信
(2023年)の報告によると、エスコンフィールドは「芝での打球の緩み方が12球団で一番」だという。
打球が芝で遅くなった直後に土で強く弾む。
このバウンドの変化が、内野手が「合う」と思って構えた体勢を一瞬で崩す。
2023年シーズンにはパ・リーグの球場別失策数で、エスコンフィールドが最多だったとも記録されている。
天然芝で打球が遅くなり、土で急に弾む。
バウンドが読みにくくホームでの失策が増える
今日はZOZOマリン。
球場関係なし。
監督も「難しくない打球」と技術問題を認定
ただし今日の試合はZOZOマリンスタジアムでの出来事だ。
球場要因が今日の失策の直接の原因ではない。
新庄監督自身が「難しい打球ではなかった」と技術問題を認めており、球場と選手の両方の問題が重なっているとみるのが自然だろう。
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「じゃあどっちかを解決すれば改善される」と思うかもしれない。
しかし投手の側から見ると、この問題はさらに別の形で損失を生んでいる。
この守備崩壊は投手の「損」になっている
自責点3
なのに
失点8
。
北山亘基
はこの差を、どう飲み込めばいいのか。
スポーツ報知
によると、北山は4回途中
60
球・3安打・
8失点
・自責点
3
で3敗目を喫した。
自責点(ピッチャー自身のミスだけによる失点)は3だが、実際に奪われた点数は8だ。
その差 5 点は、野手のエラーが招いた失点だ。
「自責点3」は本来、エースの内容に近い数字だ。
だが「失点8」という結果は圧倒的な大崩れに見える。
防御率(投手の実力を測る指標)は自責点をもとに計算されるため、見た目の打たれ方より投手成績は守られる。
しかしチームの勝敗に直結するのは自責点ではなく、実際に入った点数だ。
北山は今季ここまで
7
連勝でリーグ単独トップの成績を積み上げてきた。
そのエースが三塁のエラーを機に崩れ、9勝目を逃した。
三塁の守備問題が続けば、調子がいい投手ほど「数字では見えない損」を背負い続ける構造は変わらないだろう。
⚠️ 今後の日本ハムを観戦する時は、三塁守備と投手の
自責点・失点のギャップ
に注目してみてほしい。
エースが投げた試合ほど、その差が大きくなりやすいはずだ。
新庄監督は試合後、「明日1試合取りゃいいんで」と前を向いた。
その言葉の軽さの裏に、まだ解決されていない「サード問題」が重くのしかかっている。
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エラーの「数」を追いかけていると、本当の問題が見えにくくなる——
守備崩壊の怖さはそこにある。
まとめ
- 2026年7月7日のロッテ戦で日本ハムは3失策を記録し、全てが失点に直結した。チームの今季失策数は53個で12球団断トツワーストだ
- 「日本新記録に近い」と思われがちだが、シーズン換算では約108個ペース止まりで、日本記録の253(1940年南海)の半分以下だ。本当の問題は数ではなく「エラー=即失点」の連鎖だ
- 三塁手・郡司裕也はリーグワーストタイの10失策を記録しているが、そのポジションは本来の守備位置(捕手)ではない。監督自身が「難しい打球ではなかった」と技術問題を認めた
- 今日の北山亘基は自責点3・失点8という内容だった。エラーが多いチームでは、ピッチャーの本当の実力が勝敗に反映されにくくなる
よくある質問(FAQ)
Q1. 日本ハムの今季失策数53個は12球団でどのくらい飛び抜けているの?
53個は12球団(パ・リーグ・セ・リーグ両方を含む)で断トツのワーストだ。
2位以下との具体的な差は現時点で公表情報から確認できないが、各媒体が「断トツ」と報じている。
Q2. プロ野球のシーズン失策数の日本記録は何個?
1940年に南海が記録した253失策が日本記録だ。
日本ハムの現在のペースだと最終的に約108個止まりで、記録の半分以下になる計算だ。
Q3. 郡司裕也の今季失策数はリーグで一番多いの?
郡司裕也は今季10失策でリーグワーストタイだ。
清宮幸太郎と並ぶ数字で、どちらもパ・リーグ最多タイとなっている。
Q4. なぜ日本ハムはこんなにエラーが多いの?
郡司裕也が本来の守備位置(捕手)ではない三塁を守っていることや、エスコンフィールドの天然芝と土が混在するグラウンドでバウンドが読みにくいことなど、複数の要因が重なっているとみられる。
Q5. 新庄監督は三塁の守備問題をどう対処するつもりなの?
新庄監督は試合後に「ちょっとサード問題は考えていかないと」と述べた。
具体的な対処法は公表されていないが、現状の起用を続けるかどうか検討中であることは明言している。
Q6. 日本ハムのエラーはエスコンフィールドの球場のせいなの?
エスコンフィールドの天然芝と土のグラウンドは内野のバウンドが読みにくく、失策を増やす要因の一つとされる。
ただし今日の試合はZOZOマリンでの出来事で、球場だけが原因とは言い切れない。
Q7. 北山亘基の自責点3なのに失点8という差は何なの?
自責点はピッチャー自身のミスによる失点のみカウントする。
残りの5点はエラーが絡んだ失点のため自責点にならない。
この差が守備崩壊のコストを数字で示している。
📚 参考文献
- デイリースポーツ「日本ハム 守乱から10失点大敗 新庄監督『エラーの数、日本新記録出すんじゃない?』12球団断トツ53失策」 (2026年7月8日)
- サンケイスポーツ「日本ハム、失策続きで自滅 新庄監督『エラーの数、日本新記録を出すんじゃない?』」 (2026年7月8日)
- 中日スポーツ「日本ハム・新庄監督、3失策に呆然『日本新記録出すんじゃない?ピリッとせんと』失策数は断トツ53個にチームは2桁失点大敗」 (2026年7月8日)
- デイリースポーツ「日本ハム・新庄監督 3失策絡み大敗に嘆き『エラーの数、日本新記録出すんじゃない?』チーム失策数は両リーグ最悪 郡司はリーグワーストタイ10個目」 (2026年7月8日)
- スポーツ報知「日本ハム またしてもエラーから大量失点…先発・北山が4回途中8失点『窮屈な投球に』チーム失策数は12球団ワースト53に」 (2026年7月8日)
- 時事通信「日本ハム新球場の内野守備はなぜ難しい? 12球団最多失策返上へ秋の猛特訓」 (2023年11月)
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リアルタイムニュースNAVI 編集部
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