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オンラインゲーム「オフ会しない?」の罠 女性も加害者の手口とは

オンラインゲーム「オフ会しない?」の罠 女性も加害者の手口とは

| 読了時間:約6分

「オフ会しない?」オンラインゲームで知り合った仲間からの誘いに、子どもは警戒心を持てるだろうか。
NPO法人「子ども支援センターつなっぐ」の代表理事であり弁護士の飛田桂氏 によると、男女グループで信頼関係を築いた後にオフ会へ誘い出す手口が問題視されている。
この記事では、加害者が用いる典型的な手口と、保護者が今すぐできる具体的な対策を解説する。

「女性もいるから大丈夫」が罠になる グループを装った犯行の手口

オンラインゲームを経由した性被害には、典型的なパターンがある。
飛田桂氏によると 、「最初は男女グループで一緒にオンラインゲームをして、そのうち『オフ会しない?』などと誘い出す」という手口だ。

「オフ会に女性もいるなら安全だろう」と考える保護者や子どもは多い。
実際、複数人のグループであれば、1対1よりも安全に思える。
女性もいるから大丈夫だろう 実は女性も加害者側の一員 で被害に遭ってしまうケースがあるという。

逃げ場のない構造

加害者グループは「女性がいるから安全」という思い込みを利用する。
グループ全体が演技をしている可能性を疑う必要がある。

さらに深刻なのは、被害後の構造だ。
その様子を撮影されてしまい、誰にも言えなくなる。


まさに 逃げ場のない構造 だ。
被害が一度で終わらず、継続的な支配関係を作り出す仕組みになっている。

 

 

チャイルド・ファンド・ジャパンの調査 によると、 未成年の 13% がオンラインゲームを通じた グルーミング せいてきてなづけ を経験 している。
これはクラスに3~4人いる計算だ。


また、知らない人からチャットをもらった未成年は 42% にのぼる。
問題の規模は想像以上に大きい。


オンラインゲーム内では相手の素性がわからない。
加害者は身分を偽りやすく、子どもは警戒心を持ちにくい。
一緒にゲームをプレイして楽しい時間を共有すると、「この人は信頼できる」と思い込んでしまう。

同じ調査によると、令和6年にSNSやオンラインゲームを通じて犯罪に巻き込まれた18歳未満の子どもは 1486人 だ。
うちオンラインゲームをきっかけにしたものは 98人 と、前年よりも 10% 増えている。

「死にたい」と書き込む子どもが標的に 自己肯定感の低さにつけ込む手口

特に標的にされやすいのは、SNSに「死にたい」と書き込むような子どもたちだという。
飛田氏によると 、自己肯定感が低く、周囲にサポートしてくれる大人がいないと想定されることが理由だ。

加害者は身分を隠して近づき、気持ちに寄り添いながら距離を縮めていく。
「つらいよね」「わかるよ」と優しく接し、子どもの心の隙間に入り込む。
自己肯定感の低い子どもは、優しく接してくれる大人に依存しやすい。

国際的な問題

飛田氏は、こうした手口について「海外で問題視されている エプスタイン事件 のようなケースと本質的に変わらない」と指摘する。
組織的に子どもを狙う構造は、国境を越えて共通している。

 

 

さらに衝撃的なのは、家庭内での性被害の実態だ。
つなっぐが児童相談所などを対象に実施した調査 によると、子どもへの性加害者の属性として最も多いのは 実父は性加害なんてしない 「実父」( 59件
「実父は性加害なんてしない」というのは大間違いだと飛田氏は強調する。

家庭内での性加害はAVを見せたり、お風呂に入りながら体を触ったりといった形で始まることが多い。
家族だから安全という思い込みが、被害を見えなくしている。

「知っている人でも触るのはダメ」と繰り返し伝える 被害を防ぐ3つの対策

被害を未然に防ぐためには「知らない人に付いていったらダメだよ」と教えるだけでは不十分だ。
飛田氏は 「知っている人でも体を触るのはいけないことなんだ」と繰り返し伝える必要がある と指摘する。

従来の「知らない人についていかない」という教育は、見知らぬ人からの被害を想定している。
しかし、オンラインゲームで知り合った相手は「知っている人」と認識されやすい。
さらに、家庭内被害が多い以上、「知っている人でも」という教育が必須だ。

従来の教育 必要な教育
知らない人についていかない 知っている人でも体を触るのはダメ
対象:見知らぬ人のみ 対象:全ての人
効果:オンライン被害には不十分 効果:家庭内被害にも有効

あなたの子どもがオンラインゲームをしているなら、今日から「知っている人でも体を触るのはいけないことなんだ」と繰り返し伝えてほしい。

 

 

加えて、技術的な対策も重要だ。
警察庁は フィルタリング ペアレンタルコントロール の活用を推奨している。


フィルタリングは、子どもに有害な情報を閲覧できなくするプログラムやサービスだ。
ペアレンタルコントロール機能は、子どものインターネットの利用状況を把握したり安全管理を行ったりすることができる機能だ。

飛田氏によると 、性犯罪は「交通事故のように、誰でも遭遇する危険性がある」ものであり、完全に防ぐのは難しい。
だからこそ、早期発見と適切な対応が重要になる。

被害を受けた子どもに現れる「性化行動」とは 早期発見のための兆候

飛田氏によると 、被害を受けた子どもたちには 性化行動 せいかこうどう と呼ばれる兆候が現れることがあるという。
性化行動とは、年齢にそぐわない性的な言動や行動を指す。

被害体験がトラウマとなり、行動に現れるケースがあるだろう。
たとえば、性器や身体部位に過度に執着したり、性的な話題を頻繁に出したりする行動が考えられる。
また、他者の性器を見たがったり触れたがったりすることも性化行動の一つだ。

注意

性化行動は被害の兆候である可能性がある。
ただし、子どもの発達段階によっては自然な行動の場合もあるため、専門機関への相談が必要だ。

もし子どもに気になる行動の変化があれば、以下の相談窓口に連絡してほしい。

相談窓口

  • 性犯罪被害相談電話「#8103」(最寄りの警察の性犯罪被害相談電話窓口につながる)
  • 性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター「#8891」(最寄りのワンストップ支援センターにつながる)
  • 児童相談所虐待対応ダイヤル「189」(性的虐待による被害等を受けた児童に関する通告・相談)

 

 

子どもの性被害は、誰にでも起こりうる問題だ。
日頃から子どもとコミュニケーションを取り、異変に気づける関係を築いておきたい。

まとめ:子どもを守るために知っておくべきこと

  • オンラインゲームのオフ会では、女性を含むグループ全体が加害者の可能性がある。「女性もいるから安全」は危険な思い込み。
  • SNSに「死にたい」と書き込むような自己肯定感の低い子どもが標的にされやすい。未成年の13%がグルーミング被害を経験している。
  • 「知らない人についていかない」だけでは不十分。「知っている人でも体を触るのはダメ」と繰り返し伝える必要がある。
  • 実父が性加害者として最も多く(59件)、家庭内での被害も深刻。家族だから安全という思い込みは捨てるべき。
  • フィルタリングとペアレンタルコントロールを活用し、子どもに性化行動の兆候がないか注意する。異変があれば専門機関に相談する。

よくある質問(FAQ)

Q1. オンラインゲームでどんな危険があるのか?

グループを装った加害者が「オフ会しない?」と誘い出し、撮影により逃げ場をなくす手口が問題視されている。

Q2. どんな子どもが狙われやすいのか?

SNSに「死にたい」と書き込むような自己肯定感の低い子どもが標的にされやすい。
周囲にサポートする大人がいないと想定されるためだ。

Q3. 未成年のどれくらいがグルーミング被害に遭っているのか?

チャイルド・ファンド・ジャパンの調査によると、未成年の13%がオンラインゲームを通じたグルーミングを経験している。

Q4. 子どもを性被害から守るために何をすればいいのか?

「知っている人でも体を触るのはダメ」と繰り返し伝えることが重要。
フィルタリングとペアレンタルコントロールの活用も推奨される。

Q5. 性化行動とは何か?

被害を受けた子どもに現れる、年齢にそぐわない性的な言動や行動を指す。
性器への過度な執着や性的な話題の頻出などが例だ。

Q6. 家庭内での性被害はどれくらい起きているのか?

つなっぐの調査によると、子どもへの性加害者の属性として最も多いのは実父で59件だった。
家族だから安全という思い込みは誤りだ。

Q7. オンラインゲームで知らない人からチャットをもらったらどうすべきか?

個人情報を教えず、オフ会の誘いには応じない。
保護者に相談し、必要に応じてブロック機能を使うことが重要だ。

Q8. 被害に遭った場合の相談窓口はどこか?

性犯罪被害相談電話「#8103」、ワンストップ支援センター「#8891」、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」に相談できる。

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リアルタイムニュースNAVI 編集部

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