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また増えた。
7億9000万円。
しかもこれ、31億円とは別口だ。
プルデンシャル生命と、同じグループのジブラルタ生命が2026年7月24日、新たに 125人 の顧客から計 7億9000万円 を不適切に受け取っていたと発表した。
営業の担当者が客からお金を巻き上げていた問題の続報になる。
この7.9億円は、社員や元社員が架空の投資話や借り入れなどで顧客から受け取っていた被害のうち、今年1月に公表された分とは別に申し出があり、新たに補償の対象と認められた125人分だ。
多くの人がまず引っかかるのは「これ、1月の31億円と同じ話を言い換えただけ?それとも本当に別のお金?」というところだろう。
別口で積み上がるなら、いったい総額はどこまで膨らむのか。
この記事でわかること
新たに125人・7億9000万円は誰が何をした金か
新たに125人、7億9000万円。
だが金額より問題は「誰が」だ。
受け取っていたのは、 プルデンシャル生命 と ジブラルタ生命 の営業社員や元社員だった。
手口は保険の販売そのものではない。
存在しない投資話を持ちかけて現金を集めたり、顧客からお金を借りたまま返さなかったりする行為だ。
客の人生設計を長く預かる立場の担当者が、その信頼を使ってお金を受け取っていた。
ここで見落としてはいけないのは、7.9億円が「被害の申し出があった顧客のうち、 補償すると認められた125人分 」だという点だ。
会社が勝手に数えた数字ではなく、客からの声を受けて確認された金額になる。
では、この7.9億円は今年1月に大きく報じられた31億円と同じ話なのか、それとも別なのか。
この7億9000万円は1月の31億円とは別のお金
31億円の言い換えだと思いきや、別口の新規分だった。
今年1月、プルデンシャル生命は約100人の社員や元社員が、 498人 の顧客からおよそ 31億円 を不適切に受け取っていたと明らかにした。
「7.9億円はその31億円の一部を数え直しただけ」と 思われがちだが 、実は違う。
今回の125人・7.9億円は、 1月の公表分とは別に被害の申し出があり、新たに補償対象と認定された分 だ。
なぜ別々に出てくるのか。
理由は、この不正が長い年月をかけて積み重なってきたからだ。
朝日新聞 によると、107人の社員・元社員が1991年から2025年にかけて、およそ500人の顧客から金銭を受け取っていた。
30年以上にわたる話が、調査が進むたびに少しずつ表に出てくる。
だから被害額は一度に確定せず、後から後から積み上がっていく。
別口で増え続けるなら、全部でいくらになり、そのうち誰が補償されるのか。
補償が認められた人と、まだ膨らむ被害総額
既報分は322人・16億3000万円が補償認定。
それでも総額は確定しない。
テレ朝news によると、1月に公表した分については、7月時点で 322人 が補償の対象と認められ、支払額は合わせて 16億3000万円 になった。
今回の125人・7.9億円は、それとはまた別に認定された金額だ。
単純に人数で割ると、7.9億円÷125人でおよそ632万円。
1人あたりの被害が平均で600万円を超える計算になり、1件1件が重いことがわかる。
7億9000万円 ÷ 125人 ≒ 1人あたり約632万円
内訳はプルデンシャル生命が101人・約6億2000万円、ジブラルタ生命が24人・約1億7000万円だったとされる。
従来分と合わせた被害総額は約39億円にのぼるという。
ただし、この数字で終わりとは限らない。
被害の申し出は今も続いており、最終的な人数と金額はまだ固まっていない。
あなたが目にしている総額は、途中経過の数字なのだ。
そもそも、なぜこれほどの規模の不正が30年以上も見つからずに続いたのか。
なぜ30年以上、100人規模の不正が止まらなかったのか
客の家族構成も資産も知る担当者。
その近さが盲点になった。
生命保険の営業は、契約を取った時だけの付き合いでは終わらない。
その後の見直し、家族への保障の相談まで、長く続く。
担当者は客の家庭の事情もお金の事情も知る、身近な相談相手になる。
東洋経済オンライン によると、この問題は一部の社員ではなく 100人 規模で起き、しかも成果しだいで収入が決まる完全歩合制(かんぜんぶあいせい=売った実績で給料が決まるしくみ)の営業モデルが背景にあった。
ここで、二つの事情が噛み合う。
成果が収入に直結する仕組みが担当者側の金銭欲を刺激する一方、客側は長年の付き合いで築いた信頼から担当者を疑わない。
この売り手の動機と買い手の油断が噛み合ったとき、不正は長期間見えなくなっていたのではないか。
稼ぎが実績しだいの担当者と、「あの人が言うなら大丈夫」と信じきった客。
この組み合わせが、30年ものあいだ表に出なかった正体だ。
稼ぎが成果しだいの担当者と、「あの人なら大丈夫」と信じきった客——この組み合わせが噛み合ったことが、 30年もバレなかった正体 だったのではないか。
しかも被害は、担当者が会社を辞めた後の行為にまで及んでいた。
会社の名刺という看板が消えても、いちど築いた信頼はそのまま残る。
その信頼が、私的な投資話の入り口に使われていた。
この構造が客側の信頼を突いてくるなら、契約者である自分や家族は何を確かめておけばいいのか。
契約者や家族が今、確認しておきたいこと
補償は「申し出」から始まる。
黙っていれば気づかれない。
被害の把握は、客からの申し出が起点になっている。
会社側が一人ひとりに連絡して回るのではなく、「おかしなお金のやり取りがあった」と声を上げた人から順に、専門家でつくる委員会が確認していく。
だから心当たりがあるのに黙っていると、 補償の対象にすらならないおそれ がある。
とくに注意したいのは、高齢の家族が長く同じ担当者と付き合っているケースだ。
保険の相談のはずが、いつのまにか「特別な投資」の話に変わっていなかったか。
保険料の立て替えや、担当者個人への貸し付けを頼まれていなかったか。
この二つは、今回明らかになった手口とそのまま重なる。
今後も追加の申し出しだいで対象者は増えていくとされる。
もし身近に思い当たることがあれば、まずは契約先の窓口に相談することが、はじめの一歩になる。
被害額が段階的にしか固まらないのは、それだけ長く、深く、信頼のなかに紛れ込んでいたからだ。
まとめ
- 新たに判明した7億9000万円は1月の31億円とは別口で、被害の申し出を受けて新たに補償対象と認められた125人分だ。
- 内訳はプルデンシャル生命が101人・約6億2000万円、ジブラルタ生命が24人・約1億7000万円だったとされ、従来分と合わせ被害総額は約39億円にのぼるという。
- 1人あたりの被害は平均でおよそ632万円(7.9億円÷125人)と高額で、1件ずつが重い。
- 不正は1991年から30年以上、担当者の退職後まで続いていた。
- 補償は客からの申し出が起点で、黙っていると対象にならないおそれがある。
よくある質問(FAQ)
Q1. プルデンシャルの7億9000万円は誰が何をした金?
プルデンシャル生命とジブラルタ生命の営業社員や元社員が、架空の投資話や借り入れなどで顧客から受け取っていた被害の新規認定分です。
Q2. 7億9000万円は1月の31億円に含まれる?
含まれません。
1月公表の約31億円とは別に被害の申し出があり、新たに補償対象と認められた125人分です。
Q3. プルデンシャルとジブラルタの内訳は?
プルデンシャル生命が101人・約6億2000万円、ジブラルタ生命が24人・約1億7000万円だったとされています。
Q4. 被害総額は結局いくらになった?
従来分と合わせて約39億円にのぼるとされます。
ただし申し出が続いており、最終的な人数と金額はまだ固まっていません。
Q5. 契約者や家族はどうすれば補償を受けられる?
補償は客からの申し出が起点です。
心当たりがあれば、まず契約先の窓口に相談することがはじめの一歩になります。
Q6. この不正はいつから続いていた?
1991年から2025年にかけて、30年以上にわたり続き、担当者が退職した後の行為にまで及んでいました。
📚 参考文献
- NHK「プルデンシャル生命など 新たに7億9000万円の不適切受領判明」 (2026年7月24日)
- テレ朝news「プルデンシャル 新たに計7億9000万円補償認定 社員の不正な金銭授受めぐり被害拡大」 (2026年7月24日)
- 朝日新聞「プルデンシャル被害、さらに拡大 125人が詐取などで7.9億円」 (2026年7月24日)
- 産経ニュース「新たな詐取7億9000万円、調査継続で判明 プルデンシャル、さらに被害拡大か」 (2026年7月24日)
- 東洋経済オンライン「『もはや犯罪者集団』との声まで…100人規模の社員が関与、31億円不正受領の衝撃」 (2026年1月23日)
- novaist.jp
リアルタイムニュースNAVI 編集部
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