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正琳寺火災で5人死亡――430年の寺で何が?原因と経緯まとめ

下関市・正琳寺の火災現場イメージ。430年の歴史を持つ寺が深夜に全焼した

| 読了時間:約6分

2026年2月20日未明、山口県下関市の正琳寺が全焼し、焼け跡から5人の遺体が見つかった。
寺に住んでいた子ども2人を含む家族5人全員と連絡が取れていない
出火原因は調査中だ。

 

 

 

「助けて」の通報から3時間――火災はどう広がったか

午前2時20分ごろ、女性の声で「助けて」と119番通報があった。
その直後に電話は切れている。

産経新聞の報道によると、近隣住民からも「川棚漁港の方から火と煙が見える」と相次いで通報があった。

ほぼ同時刻に住民が異変に気づいた。
つまり、通報の時点ですでに火は大きく燃え上がっていたことになる。


住民が見た「炎と爆発音」

日テレNEWSの報道によると、近くに住む人が撮った午前3時ごろの映像には、高く立ち上る炎と舞い散る火の粉が映っていた。

別の住民はこう証言した。

絶えず何回も爆発音がしていた。外に出た瞬間に火の粉が降ってきた」
KSBニュースの報道

炎の高さは7〜8メートルに達したとの証言もある。
消防車など14台が出動し、約3時間後の午前5時40分ごろ鎮火した。


 

 

 

全焼した建物と見つかった遺体

燃えたのは木造の寺院本堂と、それに隣接する住居を含む計3棟。
FNNプライムオンラインの報道によると、すべてが全焼した。

焼け跡からは性別不明の5人の遺体が見つかっている。

連絡が取れない5人

火元の寺には、前住職の岩﨑恵弘さん(89)、現住職の50代男性とその妻の40代女性、10代の男性、10歳未満の女児の家族5人が暮らしていた。
全員と連絡が取れていない。

「心配でね、こどももおるしね。孫が同級生で、かわいそうでね涙が出る」。
近所の住民はそう語った。

 

 

 

正琳寺とは――安土桃山時代から続いた寺

全焼した正琳寺は1594年(安土桃山時代)に創建された浄土真宗本願寺派じょうどしんしゅうほんがんじはの寺だ。

日テレNEWSの報道や山口県寺院沿革史によると、430年以上の歴史がある。
安土桃山時代に開基されて以来、地域の信仰の中心として守られてきた。

産経新聞の報道によると、浄土真宗本願寺派山口教区は「1590年代に開かれた」としている。


現場はJR山陰線・川棚温泉駅から北西に約1.5キロの場所にある。
小高い山を背にした港町の一角だ。

上空からの映像では、寺は跡形もなく焼け落ちていた。
本堂があったとみられる場所には、太い柱が崩れた姿だけが残っている。

火災当日の気象条件

時事通信の報道によると、下関地方気象台は山口県に2月18日午前から乾燥注意報を出していた。
空気が乾ききった状態が、火の広がりを速めた一因とみられる。

 

 

 

深夜の木造火災はなぜ危険なのか

今回の火災は午前2時台に起きた。
深夜の住宅火災が怖いのは、数字がはっきり示している。

消防白書が示すデータ

総務省消防庁の消防白書(令和5年版)によると、住宅火災で亡くなった人のうち逃げ遅れが全体の42.0%を占める。
さらに、0時から6時の死者数は全時間帯平均の1.3倍だ。

家族が寝静まった深夜は、火に気づくのが遅れる。
気づいたときには煙や炎で逃げ道がふさがれている。

消防白書でも「発見が遅れ、気づいたときには火煙が回り、逃げ道がなかったと思われるもの」が全体の12.5%にのぼる。


木造建物の延焼の速さ

消防白書によると、建物火災の死者のうち全焼時の死者は64.1%を占める。
木造建物は一度火がつくと燃え広がる速度が速く、全焼に至りやすい。

正琳寺は木造2階建てで、住居が本堂と隣接していた。
寺院特有のつくりとして、広い本堂は火が回りやすく、住居との間に防火壁があるとも限らない。

 

 

 

⚠️ ここからは推測です

「助けて」と通報した女性は、住人の40代女性だったのではないか。
通報直後に電話が切れたという事実は、わずかな時間で火や煙が通報者のもとにまで迫っていたことを示唆する。
木造建物の全焼まで約3時間だが、逃げられる時間はそれよりはるかに短かっただろう。

出火原因はまだ分かっていない。
山口県警と消防が遺体の身元確認と並行して調べを進めている。

 

 

 

まとめ

  • 2026年2月20日午前2時20分ごろ、山口県下関市豊浦町の正琳寺で火災が発生
  • 木造の寺院本堂と住居を含む3棟が全焼し、焼け跡から5人の遺体が発見された
  • 前住職の岩﨑恵弘さん(89)ら家族5人全員と連絡が取れていない
  • 正琳寺は1594年創建、430年以上の歴史を持つ浄土真宗本願寺派の寺だった
  • 出火原因・遺体の身元ともに調査中

よくある質問(FAQ)

Q1. 正琳寺の火災はいつ起きた?

2026年2月20日午前2時20分ごろ、山口県下関市豊浦町川棚の正琳寺で発生した。

Q2. 正琳寺の火災で何人亡くなった?

焼け跡から5人の遺体が発見された。寺に住む家族5人全員と連絡が取れていない。

Q3. 正琳寺の出火原因は?

2026年2月20日時点では調査中。山口県警と消防が原因を調べている。

Q4. 正琳寺はどんな寺だった?

1594年創建の浄土真宗本願寺派の寺。430年以上の歴史があった。

Q5. 正琳寺にはどんな人が住んでいた?

前住職の89歳男性、現住職の50代男性と妻の40代女性、10代男性、10歳未満の女児の5人。

Q6. 火災当時の気象条件は?

山口県では2月18日午前から乾燥注意報が出ていた。

Q7. 深夜の住宅火災はなぜ危険?

消防白書によると0時〜6時の死者数は全時間帯平均の1.3倍。逃げ遅れが死因の42%を占める。

Q8. 正琳寺の場所はどこ?

JR山陰線・川棚温泉駅から北西に約1.5キロの山口県下関市豊浦町川棚。

Q9. 「助けて」の通報は誰がした?

女性の声で通報があったが、身元は公表されていない。直後に電話は途切れた。

Q10. 火災で燃えた建物は何棟?

木造の寺院本堂と住居を含む計3棟が全焼した。

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リアルタイムニュースNAVI 編集部

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