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「テレビの前でも声を出して応援してほしい」——和田由紀子がそう言ったのには、理由があるかもしれない。
女子バレーボール日本代表は7月9日夜、大阪市のAsueアリーナで世界ランク 22 位のタイを下した。
3試合続いていた連敗がとまった。
しかしその中身を見ると、単純な喜びでは終わらない展開が待っていた。
この記事でわかること

タイに3-1で勝った、でも第4セットで逆転された
3-1 、スコアだけ見ると快勝だ。
しかし第4セット、 日本はまさかの逆転を許した。
TBS NEWS DIG によると、試合スコアは第1セット 25-15 、第2セット 25-21 と日本が圧倒した。
ところが第3セットを 22-25 で落とし、第4セットでも途中 14-15と逆転を許す場面があった。
最終的に 25-22 で取り返して勝利はしたが、楽勝ではなかった。
主将の 石川真佑 (26)はチーム最多 22 得点を記録した。
石川の今季平均は 1 試合 16 点前後と推計できる(第2週終了時点の 192 点÷ 12 試合)。
今試合の22得点はその約 1.4 倍で、エースが奮起した試合だったといえる。
この勝利で日本の通算成績は 7 勝 3 敗になった。
ただ、相手のタイは世界ランク 22 位だ。
16 位も上の日本が、第4セットで一時リードを奪われた。
この事実が、次のセクションで示す「もっと大きな話」の予告になっている。
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勝ったのに第4セットで逆転を許しかけた——これは今試合だけの話だろうか?
「リードしているのに追いつかれる」日本の壁
「 VNLを通して点差がある状況から相手に挽回されて、セットを取られる試合がたくさんある 」—— 和田由紀子 はそう言った。
東スポWEB に掲載されたコメントだ。
これはブラジルに敗れた翌8日、タイ戦前の発言だ。
そして9日のタイ戦で、 同じパターンがまた起きかけた。
強豪相手だけでなく、格下のタイ相手でも第4セットで逆転を許した。
ここで一度立ち止まって考えてみてほしい。
なぜ、日本は「リードしているのに崩れる」のか。
チョーキング(Choking Under Pressure)とは
プレッシャーのかかる場面で、実力のある選手ほど自分の動作を意識しすぎて精度が下がるという現象。
スポーツ心理学で確立された名称を持つ。
バレーボールのような精密なコンビプレー(複数人が連携して行う速い攻撃)を前提とするチームでは、リードした場面で「守ろう」という意識が生まれると、速さと精密さが同時に求められる局面で精度が下がりやすい。
和田自身は「点差がある状況でも、もう一つ上のレベルのバレーボールをするというところを全員の意識として高めたい」とも語っている。
「うまくなればうまくなるほど、プレッシャーで崩れやすくなる」——この矛盾が、 日本バレーのリード時の失速パターン の裏にあるのかもしれない。
速さと精密さを前提とする日本のコンビバレーは、相手に的を絞られた瞬間に「意識しすぎ」が生まれやすい構造を持っているのではないか。
この課題は強豪戦に限らず、ランク 22 位の相手との試合でも顔を出した。
アクバシュ監督 (就任 2 年目)が率いる現体制でも解消されていない可能性があり、ファイナルラウンドで上位国と対戦する際には再び焦点になるだろう。
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課題はわかった。
では今の日本は、マカオへの切符を手にできる位置にいるのか?
日本は今何位でファイナルに行けるか
予選は全 18 チームが戦い、 開催国中国と上位7チームだけがマカオ行きを勝ち取る。
公益財団法人日本バレーボール協会 によると、ファイナルラウンドには「開催国と予選ラウンド上位 7 チームが出場」する。
中国は開催国として自動的に進出するため、残る 7 枠を他の 17 チームが争う。
ℹ VNL2026 ファイナル進出の仕組み
予選ラウンドは各チームが3週間で計 12 試合を戦う。
スポーツナビ によると、予選終了時点のランキング上位 8 チーム(開催国中国+上位 7 )がファイナルラウンドに進出できる。
最下位チームは降格。
タイ戦勝利後、日本の通算成績は 7 勝 3 敗だ。
残り試合は 11 日のトルコ戦と 12 日のポーランド戦の計 2 試合だ。
トルコは世界ランク 3 位、ポーランドは世界ランク 4 位と、いずれも格上の強豪だ。
第 2 週終了時点の順位では日本は 5 位( 16 ポイント)、トルコは 6 位( 15 ポイント)とほぼ並んでいた。
ファイナル進出枠をめぐる争いは予断を許さないだろう。
次戦に向け、声援を呼びかけた和田由紀子とはいったいどんな選手なのか?
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和田由紀子はなぜ三本柱の一角なのか
昨年VNL、ベストアタッカー 2 位は 石川真佑ではなく 和田由紀子( 208 点)だった。
VNL2025の個人ランキングでは、和田はベストアタッカー 2 位( 208 点)に入り、石川( 3 位・ 192 点)を上回ったとされる。
web Sportiva によると、今大会でも和田はブラジル戦の第 2 セットでサービスエースを決めるなど、サーブで相手を崩す役割を担っている。
和田由紀子 (24)はイタリアの ブスト・アルシーツィオ に所属するアウトサイドヒッター(サイドから攻撃を打つ選手)だ。
石川真佑・ 佐藤淑乃 と並ぶ日本代表の攻撃の軸で、3人は「三本柱」とも呼ばれる。
昨年の個人ランキングを見ると、石川がエースで和田がその次、という単純な序列でないことがわかる。
3人が高水準で拮抗(つりあっている)しているからこそ、日本の攻撃は多彩になれているのではないか。
攻撃陣の充実はわかった。
でも、そもそもなぜ今年の日本代表はここまで注目されているのか?
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2024年銀から2025年4位、そして今年また挑戦
2 年前に銀メダル、去年は 4 位——だからこそ「 2大会ぶりのメダル 」という言葉が重くなる。
olympics.com によると、2024年大会で日本はVNL史上初の決勝進出を果たし、銀メダルを獲得した。
ところが 2025年大会は4位にとどまり、メダルを逃した。
VNL史上初の決勝進出。
イタリアに1-3で敗れたが、日本初のメダルを獲得。
主将は古賀紗理那。
3位決定戦でポーランドに敗れ4位。
アクバシュ監督が就任し、石川真佑が新主将に。
古賀引退で世代交代が進む。
「2大会ぶりのメダル」を目標に大阪ラウンドに臨む。
7勝3敗で残り2試合。
ファイナル進出をかけた正念場。
東スポWEB は「一昨年大会で銀メダルを獲得した日本にとっては、ここからの試合が正念場」と伝えた。
2024 年に銀、 2025 年に 4 位と後退したあとの 2026 年大会は、単なる「また挑戦」ではなく「奪い返す挑戦」という意味合いを持つだろう。
アクバシュ監督 が就任 2 年目を迎え、古賀紗理那引退後の新体制でどこまで戦えるか——その問いへの答えが、残り 2 試合で出ることになる。
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奪還をかけた戦い——次に観るべき試合はいつ、どこで?
次の試合はトルコ戦・観るなら今がチャンス
11 日(土)夜 7 時 20 分、地上波TBSで日本対トルコ(世界 3 位)が始まる。
大阪市のAsueアリーナ大阪で行われるこの試合は、 日本のファイナル進出をほぼ決定づける一戦になるだろう。
12 日(日)にはポーランド(世界 4 位)との試合も同じく 19:20 から行われる。
いずれもTBS系列で地上波放送が予定されている。
日本バレーボール協会の公式Xアカウント(@JVA_Volleyball)も大会情報を更新している。
● 大阪ラウンド残り日程(女子)
7月11日(土)19:20 vs トルコ(世界 3 位)/TBS系地上波放送
7月12日(日)19:20 vs ポーランド(世界 4 位)/TBS系地上波放送
会場:Asueアリーナ大阪(大阪市)
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和田が「テレビの前でも声を出して」と言ったのは、ホームゲームの声援がチームに与える影響を意識してのことではないか。
ファイナル進出の行方は、あなたがテレビをつけるかどうかにもかかっているかもしれない。
まとめ
- 7月9日、日本はタイに3-1で勝利し連敗を3でとめた。第4セットで14-15と逆転を許す場面があったが最終的に25-22で取り返した
- 和田由紀子が指摘した「点差をリードしているのに追いつかれる」課題は、格下のタイ相手にも顔を出した。VNL2025ではベストアタッカー2位(208点)の実力者が口にした危機感は重い
- ファイナル進出(マカオ)は「開催国中国+上位7チーム」が条件。7勝3敗の日本には残り強豪2試合があり、当確ではない
- 2024年銀メダル→2025年4位と後退したあとの今大会は、アクバシュ監督2年目の新体制にとって「取り返す」試金石だ
「勝ったのに不安」というこの感覚の正体は、スコアではなくパターンにある——リードを守れないという癖が消えたかどうかは、11日のトルコ戦が答えてくれる。
よくある質問(FAQ)
Q1. VNL2026女子 日本対タイの試合結果は?
7月9日、大阪市のAsueアリーナで行われた試合で日本が3-1(25-15、25-21、22-25、25-22)で勝利。
連敗を3でとめ、通算成績は7勝3敗になった。
Q2. VNLのファイナルラウンドに進むには何位が必要?
予選ラウンド終了時点で、開催国の中国を除く上位7チームがファイナルラウンド(マカオ)に進出できる。
つまり実質8チームがマカオへ行ける。
Q3. 日本女子代表の次の試合はいつ?
7月11日(土)19:20からトルコ(世界ランク3位)と、12日(日)19:20からポーランド(世界ランク4位)と大阪のAsueアリーナで対戦する。
TBS系で地上波放送予定。
Q4. 和田由紀子はどんな選手?
24歳のアウトサイドヒッター(サイドから攻撃を打つ選手)で、イタリアのブスト・アルシーツィオ所属。
VNL2025ではベストアタッカー2位(208点)に入り、石川真佑を上回る個人ランキングを記録した。
Q5. 日本女子バレーのVNL2024と2025の成績は?
2024年大会はVNL史上初の決勝進出で銀メダルを獲得。
2025年大会は3位決定戦でポーランドに敗れ4位に終わった。
2026年は2大会ぶりのメダルを目標に戦っている。
Q6. 石川真佑は今日のタイ戦で何得点?
チーム最多の22得点を記録した。
石川の今季平均は1試合16点前後と推計されるため、この試合は平均を大きく上回る活躍だった。
Q7. VNL2026ファイナルラウンドはどこで行われる?
中国のマカオで7月22日(水)から26日(日)まで開催される予定。
📚 参考文献
- TBS NEWS DIG「バレー女子日本代表、決勝R進出への大一番でタイに3-1勝利!通算成績は7勝3敗に 石川が最多22得点」 (2026年7月9日)
- 東スポWEB「バレーボール 日本は3敗目 和田由紀子が課題を指摘」 (2026年7月8日)
- 東スポWEB「女子日本は世界ランキング2位ブラジルに1-3で敗れ3敗目」 (2026年7月8日)
- web Sportiva「和田由紀子が得意のサーブで強豪国を翻弄 ブラジル戦で存在感を示したサイドアタッカー三本柱」 (2026年7月9日)
- 公益財団法人日本バレーボール協会「バレーボールネーションズリーグ2026」
- スポーツナビ「バレーボール・ネーションズリーグ 女子 日程・結果」 (2026年)
- olympics.com「バレーボール・ネーションズリーグ女子 歴代優勝国と日本代表の過去の成績・最高順位」 (2026年)
- olympics.com「バレーボール女子日本代表 ブラジルに1-3で屈する VNL予選大阪大会」 (2026年7月8日)
- tokyo-sports.co.jp
- news.yahoo.co.jp
- x.com
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リアルタイムニュースNAVI 編集部
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