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岐阜の山村が作るハムが、毎年大阪の笑いを岐阜に呼んでいる。
「明宝ハム Presents 吉本新喜劇&バラエティショー in 岐阜羽島」。
このイベントタイトルを初めて見た人は、なぜ食品会社が吉本新喜劇のスポンサーをしているのか、首をかしげるかもしれない。
実はこの組み合わせ、 2024年・2025年・2026年 と 3年連続で同じ形で成立 している。
明宝ハムが冠スポンサーになり、吉本新喜劇が岐阜にやってくる——その背景には、村の生き残りをかけた歴史があった。
この記事でわかること

地元の食品会社が吉本新喜劇を呼んだ
全席指定 6,000円 ・1日 2 ステージ、岐阜の食品会社が吉本新喜劇を羽島に呼んだ。
2026年6月21日 (日)、 不二羽島文化センター・スカイホール (岐阜県羽島市)で午前・午後の2公演が開かれた。
岐阜新聞デジタル によると、主催は 岐阜新聞社・岐阜放送 。
共催は公益財団法人羽島市地域振興公社だ。
「 明宝ハム Presents 」という冠がついている。
これはイベントのタイトルに企業名を入れる形のスポンサー契約を意味する。
単なる広告とは違い、イベントそのものに名前を刻む形だ。
この枠組みは今年だけの話ではない。
2024年・2025年・2026年 と、同じ会場・同じ6月の日曜日・同じ枠組みで 3年連続開催 が確認できる。
岐阜で「毎年恒例」として定着しつつあるイベントになっている。
地域メディア(岐阜新聞社・岐阜放送)と全国規模の芸能プロダクション(吉本興業)が手を組み、地元食品企業が資金を出す——この三角形の構造が安定して回っているのではないだろうか。
では、その資金を出す「明宝ハム」とは、そもそも何者なのか。
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明宝ハムとは何か、なぜ高いのか
岐阜県郡上市の山の中に、従業員約 20人 で幻のハムを作り続ける工場がある。
明宝ハム の正式名称は「 明宝特産物加工株式会社 」が製造する商品名だ。
明宝特産物加工株式会社 公式サイト によると、 1988年 に村民総参加の第三セクター(自治体が出資して設立した官民共同の会社)として岐阜県郡上市明宝に設立された。
プレスハムとは
細かく切った豚肉の塊を寄せ集めて型で押し固める、日本独自の製法で作るハムのこと。
今回の明宝ハムは、このプレスハムを国産豚もも肉のみ・手作業で一本一本仕上げている。
一般的なボンレスハムとは製法が根本から異なる。
製法にこだわりがある。
豚のもも肉だけを使い、脂や筋を職人が手作業で取り除く。
添加物は極力使わない。
一般的なボンレスハムが冷凍肉を塊のまま加工するのとは 正反対 のやり方だ。
毎日オーダーで国産冷蔵豚もも肉を仕入れ、手作業で一本一本仕上げる。
この手間が 360グラム約1,000円 という価格に反映されているのではないだろうか。
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ただし、「明宝ハム」という名前には実は紛らわしい"もう一つのハム"が存在する。
なぜ同じ村から似た名前が2つ生まれたのか。
明宝ハムと明方ハム、同じ村が生んだ2つの名前
「 明宝村」という地名が生まれたのは1992年 。
しかし「明宝ハム」は 1988年 にすでに存在していた。
日本経済新聞 によると、2つのハムの起点は同じだ。
1953年 (昭和28年)に、岐阜県郡上郡奥明方村の農協が山村の食生活改善と畜産振興のためにハム製造を始めた。
これが「 明方ハム 」の原型だ。
1980年 にNHKの番組「明るい農村」で紹介されて人気が爆発。
しかし 1988年 、農協が生産拡大のため旧八幡町に工場を移転することを決めた。
村が猛反発した。
村は第三セクターを自分たちで立ち上げ、独自にハムを作り始めた。
名前は「明方村の宝」という意味を込めて「 明宝(めいほう)ハム 」とした。
日経の報道では、「明方(みょうがた)」が「めいほう」と誤読されやすいことを逆手に取った命名だったとされる。
その後 1992年 、村は自治体名そのものを「明宝村」に改名した。
ブランド名が地名を後から書き換えたのだ ——通常は地名が先にあって商品名がつくが、ここでは逆の順序が起きた。
今でも岐阜県内のスーパーには「 明宝ハム 」(明宝特産物加工株式会社)と「 明方ハム 」(めぐみの農協)の2種類が並ぶ。
同じ産地・同じ起源から生まれた2つのブランドだ。
ここで一つの構造が見えてくる。
食品ブランドが地域のアイデンティティそのものになると、スポンサー活動は単なる広告ではなく「ブランドの存在証明」として機能しているのではないだろうか。
村の意地とプライドから生まれたハムが、毎年吉本新喜劇を呼ぶことで「明宝ハムは今もここにある」と示し続けている——そう読めるかもしれない。
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「明方(みょうがた)」が「めいほう」と誤読されやすいことを逆手に取ったブランド名で勝負し、 村名そのものを後から商品名に合わせて変えた ——ブランドが地名を塗り替えるという、通常とは逆の逆転が岐阜の山村で起きていた。
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そのブランドが冠スポンサーを務める今回の公演。
では、1日に何人が集まり、どれほどの規模のイベントになるのか。
1日で最大2580人が集まる地方興行のリアル
1,290席 × 2 ステージで最大 2,580人 。
地方の1日公演でも、これだけの規模が動く。
会場の 不二羽島文化センター・スカイホール は1990年代末に開館した大型ホールだ。
Wikipedia「羽島市文化センター」 によると、スカイホールの定員は 1,290席 (1階約900席・2階245席・バルコニー50席)。
1998年10月1日 開館の施設だ。
地方1日公演の概算規模
1,290席 × 2ステージ = 最大 2,580人 来場
チケット6,000円 × 2,580人 = 概算 約1,548万円 (単純計算)
アクセスも広い商圏をカバーしている。
岐阜新聞デジタル によると、名鉄竹鼻線「羽島市役所前駅」から徒歩約 12分 、名神高速「岐阜羽島IC」から車で約 8分 だ。
新幹線の岐阜羽島駅もすぐそばにある。
愛知・三重からも来やすい立地だ。
1日 1,500万円 規模の興行が毎年成立するからこそ、地域企業がスポンサーとして関わる経済的な合理性が生まれるのではないだろうか。
「 吉本新喜劇は大阪でしか見られない 」は 半分だけ本当 だ。
そしてこの公演の座長を務めたのが酒井藍——「吉本新喜劇初の女性座長」と聞いても、その経歴を知ると二度驚く。
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元警察職員が新喜劇史上初の女性座長になった
奈良県警の交通課窓口係から、吉本新喜劇初の女性座長へ——という経歴が実在する。
酒井藍 は 2007年 、吉本新喜劇の「第3個目金の卵オーディション」に合格して入団した。
Wikipedia「酒井藍」 によると、専門学校卒業後に奈良県警察に行政職員として採用され、橿原警察署の交通課窓口業務に従事していた。
子どものころからの夢だった新喜劇に飛び込んだ。
交通課窓口業務
史上初の女性座長
2017年5月26日 、吉本新喜劇の座長就任が発表された。
同年 7月26日 の公演から正式に座長へ。
レギュラーの女性座長は吉本新喜劇史上初 で、当時 30歳 という最年少記録だった。
「 お笑いの専門学校(NSC)を出た人だけが行く場所 」というイメージが吉本にはある。
しかし実際には、警察の窓口係という全く別の道から入団し、座長まで登り詰めた人物がいる。
この事実は、 吉本新喜劇の間口の広さ を示している。
今年の岐阜羽島公演で酒井藍が座長を務めたのは、そういう経歴の持ち主だ。
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では、来年またこの公演を見たいと思ったとき——いつ動けばいいのか。
来年また岐阜で見たいなら今から知っておきたいこと
3年連続で同じ6月・同じ会場・同じ枠組み 。
このパターンを知っているかどうかで、チケットの取れやすさが変わる。
岐阜新聞デジタル によると、チケットの購入経路は岐阜新聞デジタル会員向け先行・一般先行・ チケットぴあ の3段階で販売された。
今回の 2026年 公演では、いずれの販売区分もすでに受け付け終了となっている。
💡 来年チケットを取るための3つのポイント
- 岐阜新聞デジタル会員向け先行 が最も早く締まる傾向がある——会員登録を先に済ませておくと動きやすい
- 毎年 6月の日曜日 に同じ枠組みで開催。
告知は 4〜5月 ごろに出る可能性が高い - 問い合わせ先:プレイガイドぎふ(岐阜新聞社) 058-257-1625 (平日10〜16時)/ 不二羽島文化センター 058-393-2231 (火曜休館・9〜17時)
チケット規則も確認しておきたい。
チケットぴあ によると、 3歳 以上は有料。
2歳 以下は大人1人につき1人まで膝の上で無料だが、席が必要な場合は有料になる。
子連れで来場する場合は事前確認が必要だ。
2024・2025・2026年 と3年続けて同じパターンで開催されており、来年も同様のスケジュールで告知が出る可能性は高いだろう。
岐阜新聞デジタルの会員向け先行販売が毎回先に締まる傾向があるとすれば、会員登録を検討しておくのが合理的ではないだろうか。
村の意地から生まれたハムが、毎年大阪の笑いを岐阜に呼び続ける——その構造を知ると、「 明宝ハム Presents 」というタイトルが少し違う意味に見えてくるはずだ。
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まとめ
- 「明宝ハム Presents 吉本新喜劇&バラエティショー in 岐阜羽島」は2024・2025・2026年と3年連続、同じ6月・同じ会場・同じ枠組みで開催されている
- 明宝ハムは1988年に「明方村の宝」という意味で設立された第三セクターのブランド。1992年には村名そのものが商品ブランド名に合わせて「明宝村」へ改名された——ブランドが地名を後から塗り替えた珍しい逆転が起きた村だ
- スカイホール1,290席×2ステージで最大2,580人・概算1,548万円規模(単純計算)という数字が、地域企業がスポンサーに入る経済的な理由を示している
- 今年の座長・酒井藍は奈良県警の交通課窓口係から入団し、2017年に吉本新喜劇史上初の女性座長・当時最年少30歳で就任した人物だ
- 来年の公演を狙うなら、岐阜新聞デジタル会員向けの先行販売タイミングを見逃さないことが鍵になるだろう
よくある質問(FAQ)
Q1. 吉本新喜劇の岐阜羽島公演2026はいつ開催されましたか?
2026年6月21日(日)に不二羽島文化センター・スカイホールで午前・午後の2ステージ開催されました。
チケットは全席指定・税込6,000円でした。
Q2. 明宝ハムとは何ですか?
岐阜県郡上市明宝にある明宝特産物加工株式会社が製造するプレスハムです。
1988年に村民総参加の第三セクターとして設立され、国産豚もも肉のみを手作業で加工しています。
Q3. 明宝ハムと明方ハムの違いは何ですか?
どちらも岐阜県郡上市発祥で同じ起源を持ちますが、別会社の別商品です。
明宝ハムは明宝特産物加工株式会社、明方ハムはめぐみの農協がそれぞれ製造しています。
Q4. 明宝ハムはなぜ値段が高いのですか?
国産冷蔵豚もも肉のみを毎日仕入れ、脂や筋を職人が手作業で取り除く製法のため少量生産にならざるを得ず、それが価格に反映されているとみられます。
Q5. 吉本新喜劇の座長・酒井藍はどんな人ですか?
奈良県警の交通課窓口職員から転身し2007年に入団。
2017年に吉本新喜劇史上初の女性座長に就任しました。
当時30歳という最年少記録でした。
Q6. 来年の吉本新喜劇の岐阜羽島公演はいつ頃開催されますか?
2024・2025・2026年と3年連続で6月の日曜日・同じ会場で開催されています。
来年も同様のスケジュールで告知が出る可能性が高いと考えられます。
Q7. 吉本新喜劇岐阜羽島公演のチケットはどこで買えますか?
プレイガイドぎふ(岐阜新聞社・岐阜新聞デジタル会員向け先行あり)とチケットぴあで販売されます。
先行販売が先に締まる傾向があるため早めの確認をお勧めします。
📚 参考文献
- 岐阜新聞デジタル「プレイガイドぎふ:明宝ハム Presents 吉本新喜劇&バラエティショーin岐阜羽島【6月21日】」 (2026年4月14日)
- チケットぴあ「明宝ハム Presents 吉本新喜劇&バラエティショー in 岐阜羽島」
- PR TIMES(岐阜新聞社)「吉本新喜劇&バラエティショーin岐阜羽島」 (2024年5月2日)
- 明宝特産物加工株式会社 公式サイト「明宝ハムのこだわり」
- 日本経済新聞「明宝VS.明方 岐阜の『ハム戦争』に歴史あり」 (2014年6月18日)
- Wikipedia「酒井藍」
- Wikipedia「羽島市文化センター」
- ja.wikipedia.org
- hashima-culture.jp
- x.com
- twitter.com
リアルタイムニュースNAVI 編集部
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